学生時代は万葉集のゼミで学び、主婦になってもサークルを作って万葉集の勉強会をしていた私が、万葉集から学んだことは”人の想い”であったように思う。
千数百年前の人の想いも、現代人である私たちの想いも決して変わることはないんだ!ということ。
人の感情というもの、喜怒哀楽は変わらないのだな~と思ってはいたが、表面に現れた言葉、態度のもっと奥に潜む自分でも気付かない感情があることも事実。
タケヨさんが我が子の郁枝ちゃんに常に言い続けた”あんたの顔は、ほんと、馬面だね!”
この言葉の深層心理を、3日前にエネルギーのカウンセラーであるTomoko☆さんが、言い当ててくれた!霊視をしてくれた。
3日前、私はTomoko☆さんと、マインドブロックバスターの窪田真千さんを自宅に招いた。
母のインナーチャイルドを癒すためである。
さて、お話の続きだが、ここからは、祖父、祖母と書く方がいいだろう。
祖父は子供をとても可愛がった。子供の面倒を看るのを何とも思わずに出来る人だった。
少しでも固形物が食べられるようになると、必ず自分の膝の上に座らせて一箸一箸食べ物を口に運んで食べさせる。
そうして25年間で10人の子供をもうけた。
祖母は子育てに苦労したことはなく、どんどん産めばいい?かのようだったと母は言う。
両親を早く亡くした祖父にとって、家族というもの、子供というものはかけがえのないものだったのだろう。
祖父はとてもハンサムであった。どちらかと言えば色白で、見た目も素敵であり、働き者であり、技術者としての腕もあり、まじめであり、言ってみれば非の打ちどころのない人であった。
それに比べれば、祖母は色黒で、不細工とまでは行かないが普通であった。
祖父が東京で仕事をしていた時に、家族を江の島に連れて行った時の写真が残っている。
その写真を見た時に私は母に尋ねた。
「この人だあれ?」
「母さんだよ。」
「えっ?」
色黒のいかにも田舎から出て来て、子守りをしているかのような風情の若い女の人がいた。女の人というより、女の子に私には見えた。
母曰く、「結婚した時に、周りのみんながどうしてあんな人と結婚したんだろうね~!と言われてたらしいよ。」
きっと祖母は祖父の事が大好きだったのだろう。ハンサムで真面目で働き者の自分の夫を、尊敬していたに違いないし、こんな自分を愛してくれるカッコイイ夫にベタほれだったのだろう。
その女としての心が、長女として生まれた母に対する”嫉妬”となって、母を傷付けることになる。
つづく