映画大好き、オレンジ時計です!

 

 今回紹介するのは、2000年公開の『グラディエーター』。

 

 帝政ローマ時代中期を舞台にした歴史映画。

 

 主演のラッセル・クロウはこの作品でアカデミー主演男優賞をしている。また、作品自体もアカデミー、ゴールデングローブ、英国アカデミー賞などを独占して36個の賞を受賞する大成功を収めている。

 

 

この作品において監督のリドリー・スコットは、できるだけ史実に近い表現方法を用いて撮影に臨んでいる。しかし、史実と撮影時に相違がある、もしくは表現が不明瞭な場合は、リドリーの想像のアイデアで補って撮影している。

 

 主人公であるマキシマス・デシマス・メリディアスは、ローマ軍の将軍で、架空の人物だが、マルクス・ノニウス・マクリウスという実在した執政官がモチーフとされている。

 

『グラディエーター』

 

監督:リドリー・スコット

制作会社:スコット・フリー・プロダクションズ、レッド・ワゴン・エンターテインメント

出演:ラッセル・クロウ、ホアキン・フェニックス、コニー・ニールセン、オリヴァー・リード、デレク・ジャコビ、ジャイモン・フンスー、リチャード・ハリス他

 

 

あらすじ

 

時代はネルウァ=アントニヌス朝のローマ帝国。

 

 平民出身の将軍マキシマス・デシマス・メリディアスは、ゲルマニア遠征でこの地方の蛮族との決戦を迎えていた。

 

戦闘が始まり、苦戦するローマ軍。高地に陣取る蛮族に押される中、マキシマスは自ら騎兵隊を率いて蛮族を背後から強襲して敵将を討ち取る。

 

 蛮族との戦いに勝利するものの、老境を迎えつつあった皇帝アウレリウスは膨張し続ける帝国の崩壊が近いことを悟りつつあった。

 

 老いた皇帝を悩ませることは、領土問題だけではなかった。それは、帝位継承問題で皇子コモドゥスには皇帝の器でないことを嘆いていた。

 

 一方、マキシマスの勇敢さと無欲な人格を気に入り、次期皇帝の希望を託そうと考えていた。

 

また、ローマが抱える政治問題を根本的に立て直すには民衆と貴族が同等に政治を行っていた共和政へ戻すことも考えていた。

 

 しかし、その考えは帝位後継者であるコモドゥスは、自分が皇帝の器ではないことを告げられると、自分の父であるアウレリウスを暗殺するのであった。

 

 邪魔になってしまったマキシマスは軍を抜け出し不眠不休で、スペインの故郷へと馬を走らせる。

 

 しかし、時すでに遅く家族は無残にもローマ兵たちによって殺されていた。絶望し泣き崩れるマキシマスは、その場に倒れこみ気を失う。

 

 

 目が覚めた時、マキシマスは商人の一団に捕らえられ、アフリカのズッカバルという町へ連れていかれ、奴隷として売られていた。

 

 生きる意義を失ったマキシマスは脱出するでもなく無気力に過ごしていた。

 

そんなある日、剣闘士団を運営するプロキシモに剣闘士として買われる。  

 

 剣闘士団でのテストを見事な戦いぶりで乗り切り、同じく奴隷として共闘していたヌミディア人のジュバと、図らずとも剣闘士として生きていくのであった。

 

 

 さて、マキシマスはこのまま奴隷として剣闘士を続けるのか。恩人であった元皇帝アウレリウスの遺志は、家族の仇はうてるのか。

 

 

 この作品も、書店やCDショップでDVD・Blu-rayディスクを購入できます。また、VODなどでも視聴可能です。

 

 今回の映画の紹介はいかがだったでしょうか。

 

 ではまた、次の映画の紹介まで、お楽しみに。