映画大好き、オレンジ時計です。

今回紹介するのは1982年公開、シルベスター・スタローン主演の『ランボー』。

 

当時のアメリカでは、ベトナム戦争やベトナム帰還兵に対する反発が強い時代で、社会から孤立したベトナム帰還兵ランボーと、たまたま訪れた街で、流れ者というだけで街から排除しようという保安官との戦いを通じて「ベトナム戦争によって負ったアメリカの傷が」描かれている。

 

監督:テッド・コッチェフ

制作会社:カロルコ・ピクチャーズ

出演:シルベスター・スタローン、リチャード・クレンナ、ブライアン・デネヒー他

 

 主役の「ランボー」役には、クリントイーストウッドやアル・パチーノ、ダスティン・ホフマン等らの名前が挙がり交渉にあたったが、内容が「暴力的すぎる」などの理由でオファーを断られていた。

 

 当時、『ロッキー』シリーズ作品以外興行的に振るわなかったシルベスター・スタローンは、ギャラを下げてでもこの作品への出演を熱望し、主役の座を得る。

 

 この作品では、スタローン自身が自らスタントをこなし、崖から落ちるシーンでは実際に肋骨などを骨折している。

 

 また、作品中使用されている重火器はすべて実銃を使用しており、SWATやFBIから借用されたものだった。

 

 

あらすじ

 1981年12月のワシントン州。ベトナム帰還兵ジョン・ランボーはベトナム時代の戦友を訪ねて山間の田舎町を訪れる。戦友はベトナム戦争の際使用された化学兵器の後遺症ですでに死亡していた。

 

悲しみを引きずりながら、街へと向かうランボーだったが街の保安官テールズに制止させられる。身なりや顔つきからトラブルを抱えていそうだと、勝手に判断したテールズは高圧的な態度で「街を出て行け」と命じ、ランボーを街から追い出した。

 

それでも食事を取るため、街に引き返そうとするランボー。テールズはランボーを浮浪罪とサバイバルナイフ所持で逮捕し、保安官事務所に連行する。

 

保安官事務所に連行されたランボーは、取り調べに当たりベトナム戦争時捕虜となった時の記憶がよみがえり、沈黙してしまう。

 

沈黙したランボーを見て、取り調べに非協力的だと判断した保安官助手達は拷問じみた嫌がらせを行う。

 

その際、ランボーの無精ひげを剃ろうとして取り出した剃刀を見たとき、ランボーの脳裏にかつてベトナムで受けた拷問の様子が戦列に蘇ってくる。

 

反射的にランボーは、その場にいた保安官助手たちを素手で叩きのめし、没収されたサバイバルナイフを取り戻し、山中へと逃走する。

 

 ランボーを追って山狩りを始めたテールズだったが、山中においてはグリーンベレー出身のランボーには手も足も出ず、不幸が重なり保安官側に死者が出てしまう。

 

 追いすがる保安官助手たちを一人ずつ無力化していき、最後に残ったテールズに「この山では俺が法律だ」と言い残し山奥へと姿を消す。

 

 体制を立て直すために麓に戻ったテールズだったが、そこには州警察と州兵によって組まれた対策本部が設置され、国防省からはサミュエル・トラウトマン大佐が派遣されていた。

 

 ランボーの元上官であるトラウトマン大佐は、被害を最小限に抑えるための作戦を提案するが、テールズはこれを拒否。

 

 かくして、ランボーと保安官テールズ、トラウトマン大佐との三者との間に決着は着くのか。

 

 この作品も書店やCDショップでDVDやBlu-rayディスクを安く購入出来ます。また、VODなどでも視聴可能になっています。

 

 是非ご覧になって欲しい作品です。

 

 ではまた、次の映画の紹介まで、お楽しみに。