今回紹介するのは、1991年公開、ジョディ・フォスター主演の『羊たちの沈黙』です。
『羊たちの沈黙』
監督:ジョナサン・デミ
原作:トマス・ハリス
配給会社:オライオン・ピクチャーズ/ワーナー・ブラザーズ
出演:ジョディ・フォスター、アンソニー・ホプキンス、スコット・グレン他
第64回アカデミー賞で主要5部門を受賞。
連続殺人事件を追う女性FBI訓練生と、彼女にアドバイスを与える刑務所に収容中の猟奇殺人犯で元精神科医との奇妙な交流が描かれている。
主役の一人である精神科医のハンニバル・レクター博士は、アンソニー・ホプキンスが演じており、アカデミー主演男優賞を受賞している。
また、続編である『ハンニバル』でもアンソニー・ホプキンスがレクターを演じている。
もう一方の主役、FBI訓練生、クラリス・スターリングを演じたジョディ・フォスターもアカデミー主演女優賞を受賞。
当初、トマス・ハリスから映画化の権利を買い取ったのは、ジーン・ハックマンであった。ハックマンは彼自身が監督を希望していたが、脚本が暴力的であることを理由に降板し、その権利も放棄してしまった。
それをオライオン・ピクチャーズが買い取った形になる。
レクター博士役にはショーン・コネリーにオファーしたが、拒否されてしまい第2候補であったホプキンスに役が回ってきた。
クラリス役のキャスティングも難航。ミシェル・ファイファーをジョナサン・デミ監督が希望していたが、本人が辞退。当初からこの役を熱望していたジョディ・フォスターがその役を得た。
ちなみに、原作者であるトマス・ハリスはこの原作の執筆に6年もの歳月を費やしている。
あらすじ
カンザスシティー(ミズーリ州)ほかアメリカ各地で、若い女性が殺され皮膚を剥がされるという連続猟奇殺人事件が多発していた。
犯人は、“バッファロー・ビル”と呼ばれ、以前逃走中だ。
FBIアカデミーの訓練生クラリス・スターリング(ジョディ・フォスター)は」行動科学課のころフォード主任捜査官から、ある任務を課される。
クロフォードはバッファロー事件解決のために、元精神科医の囚人ハンニバル・レクターに捜査への協力を要請していたが、レクターはこれを拒否していた。
クラリスは、クロフォードに代わって事件解明の糸口を得るべくレクターの収容されているボルティモア精神病院に向かう。
レクターは、当初協力を拒んでいたが、クラリスに彼女自身の過去を語ることを引き換えに、捜査に協力することを約束する。
クラリスは幼くして父を亡くし、伯父の家に預けられていた。そこで可愛がっていた羊たちが屠殺されるのを見てしまい、深く心の傷を負っていた。
クラリスはこのトラウマをレクターに語ることで事件解決へのアドバイスを得る。
一方、新たに上院議員の娘がバッファロー・ビルに誘拐される事件が発生。
精神病院長のチルトンは、自身の出世のためにレクターを上院議員に売り込む。議員は捜査の見返りとして、レクターを警備の緩い刑務所へ移送することを約束する。
しかし、レクターは移送の隙をついて病院の職員や警察官を殺害し、脱獄を果たす。
果たして、クラリスはレクターの協力を得て、無事人質を救出出来るのか。
この作品も、書店やCDショップでDVDやBlu-rayディスクを安く購入できます。また、VODなどでも視聴可能になっております。
是非ご覧になって欲しい作品です。
ではまた、次の映画の紹介まで、お楽しみに。