2nd闇夜の柏坂峠越え;宇和島から旧内海村への旅 | サムの歩き遍路日記

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平成24年8月25日(土)

朝、JR宇和島駅経由で前回の車のディーラまでタクシーで向かう。今日は10時30頃からの遅めの打ち始めである。目的地までの距離と峠道2ヵ所を考えると少々行程が気になる。今日は、猛暑で暑い。



打ち始めの国道56号線の風景

 昨年は宇和島市内で道を間違えたおかげで、塾帰りで駅に向かう宇和島東高校年生の女子高生(吉田出身)と色々な事を話しながら駅に向かったのを思い出す。今年は受験勉強を頑張っているんだろうな。

順調に進むも宇和島から津島に向かう最初の峠道の採石場付近で道を間違えたらしく、まったく道標に遭遇しない。戻る気がしないので、コンパスと地図で方向が間違っていないか確かめながら歩く。途中、工事の車両誘導の人に道を訪ねると旧道(宇和島から津島への旧道)との事で、しばらくこの道を歩き、無事56号線に合流した。


合流した辺りの国道沿いの道標

しばらく歩き、暑いため休養もかねて昼食を頂き、津島の岩松川沿いの旧市街を順調に歩く。



岩松川の風景


その後、順調に歩き、内海村までの柏坂峠越えの道となる。峠道を抜ける時間の記憶がなく、歩き始めが遅かったこともあり、不安になりながら峠道に入っていく。




柏坂峠へ向かう道標

昨年は黒と緑色のきれいな蝶をみた峠であり、期待しながら峠道を進むが、今年は残念ながら出会うことはできなかった。調べると、緑色のカラスアゲハのようだ。写真もパソコンのクラッシュで残念なことに喪失した。

うっそうとした茂みの中を蜘蛛の巣と格闘しながら進む。日没の時刻と戦いながら急ぐ。



日没前の宇和海の風景

最初の不安どおり、この峠道を越えるのに時間がかかり、辺りが暗くなり始めると同時に、ぽつぽつと雨も降り出した。

峠道をくだり始めるが、結構な悪路に一向に下りる速度は上がらず、とうとう暗闇となる。何とも言えない恐怖である。

携帯している懐中電灯を取り出し降り始めた雨の中、悪路をおり街中に入り、ホッとする。内海村の街明かりも乏しく雨もいっそうと降り出してきた。


峠道を越え麓の道標

今日の宿泊は御荘(残り10km)で肉体的には、十分歩く自信があったが、もう夜の7時半を過ぎ雨も降ってきたためタクシーで向かうことにした。

タクシー会社に電話をかけるも今すぐにはいないとのことで、近くの旅館でタクシーを呼んでもらいしばらく休憩することにした。その間に、ビールとつまみを注文してタクシーを待った。

宿泊を決めていなければ、この旅館に泊まるのだが仕方がない。複数の家族づれがわいわい飲んでいる横で女将さんと話しながらビールを飲む。

ちょうど飲み干しお金を払ったところでタクシーが到着したのでタクシーに乗り込み観自在寺近くのホテルへ向かい、早めに休む。