少し歴史のハナシですが.......
過去において、甲冑制作・兜・面・手甲などを鉄で作っていたそうで、
これらの技術から発展したのが今日の『鍛金』と呼ばれる技術であり、
明治期に美術学校 (現東京藝大学)が創設された事により『鍛金』という呼び方一般化されました.
なので、それより以前は金属を金鎚で展延し、あるいは絞る技術は「鎚起」「鎚金」「打物」などと職種により、様々な呼ばれ方をしていました.
ここででてきた 絞る ですが、
「絞るってなに?雑巾??」って感じですよね.
私にとってこの絞りは大大大好きだし、
とっても素敵な技法(技術)だと思っていますが、
初めて聞いたときは意味がわかりませんでした.
染色にも「絞り」という技法があるのですが、
金属を絞るって......は?何?って感じでした.
簡単に説明すると、
平らな金属の板を金鎚と当金(あてがね)を使い、立体に起こしていく事
です.
ちゃんと記録を撮っていなかったので
写真はいろんな制作品の途中の写真なので、サイズがバラバラですが......
こんな風に平らの板が溶接も使わずに立体になっていきます.
この技術を応用して、回転体以外の形(動物など)を作る事もできるんです.
すごいでしょ!すごいんです〜!!
参考資料 金工の伝統技法(理工学社)