出産レポ③ | Lazy days in トロント

Lazy days in トロント

カナダ・トロント在住。夫との日常や、ダメ妻っぷりをさらけ出しております。






の続きです照れ



・赤ちゃんの心拍が正常値に戻り、本格的に麻酔を入れる。冷たくヒヤッとする感覚を背中に感じ、今までの陣痛の痛みが嘘のようにスーッと消えていく。心も身体もリラックスでき、一睡もしていないせいか眠気が襲ってくるが、膣周辺の痛みだけがなぜか残っており、陣痛のたびに痛みで目が覚める。ナースに言うと麻酔科医を再度呼んでくれ、また別の薬を投与してくれたが痛みは変わらず。

・人生初の膀胱留置カテーテル挿入。トイレに行かなくて良いので楽ちん。

・体位変換をしたことで麻酔が効いてきたのか、膣の痛みも徐々に消えていき、陣痛中とは思えないほど穏やかにのんびり過ごす。お腹が空いてきたので、蒟蒻ゼリーやウイダーinゼリーを食べてエネルギーチャージ!ゼリーや飲み物を良いタイミングで出してきてくれる夫。

・私の担当ナース(チャイニーズ、癒し系)が部屋にずーっといて身の回りのお世話や物品の確認、PCで記録をしたりしている。分娩に関わるナースは1対1の看護体制なのかな?私の分娩室から出ていくことはほぼなかったので他に担当患者がいたとは思えない。色々聞いてみればよかったな。

・7am 当直の研修医、指導医に代わり、また新たな研修医と指導医が挨拶に来る。この時は痛みがないため無視せずにしっかり笑顔で挨拶する←

・7:30am 癒し系担当ナース→白人超絶美女ナースへ朝の申し送りがされる。美女ナース…綺麗過ぎてツンツンして見える。怖そう。陣痛の痛みに狂う私を励まし続けてくれた癒し系ナースとはここでお別れえーん


・抗生剤が1本終わり、内診すると子宮口全開大!!(8am)
いよいよ出産か!?と思ったが、念の為にもう1本開始すると説明あり。


・9:30am 研修医と指導医が来て人工破水させると言う。研修医が頑張って破水させようとするが上手くいかず、できない理由をあれやこれや指導医に説明。指導医がやってみると5秒で破水した。研修医…頑張れ。また1時間後に来るわー。ランチまでには産まれるよー!と言い残し退室していく。もう少しで赤ちゃんに会えるんだなぁ、今まで色々あったなぁと妊娠期間を振り返ったりしながら、いよいよだー!とドキドキし始める。


・美女ナースが意外にも優しくって見た目とのギャップにやられる。かわえぇーーラブ
美女ナースもずーっと分娩室にいる。うん、やっぱり1対1看護なんだろう。


・10:30am 研修医と指導医が戻ってくる。足から胸にかけて氷嚢をあてて麻酔の効き具合を確認。陣痛を全く感じていない私は、もしかしたら促進剤を少し入れたり、吸引分娩が必要になる可能性があることを説明される。


・10:45am プッシュ開始!日本みたいに足を乗せる分娩台とかなくて、私の左足を夫が支え、右足を研修医の側腹部に押し当てながら息むスタイル。笑
出産レポを読み漁っていただけあって、息む時の知識だけはしっかり頭に入っていたので、目を開いたまま、声を出さずにお臍を見るようにして息む。モニターでしか陣痛が来てるかどうかが判断できないので、深く吸って〜はい、息んでー!と美女ナースの指示に従い息む。
いまいちどこに力を入れていいのかわからなかったけど、一回の息みでかなり赤ちゃんが下がったらしく、指導医に、私がさっき言った促進剤の話も吸引分娩の話も忘れて!このままで産めるよ!息むの本当に上手!と褒められる。


・夫は左足を支えながらも、陣痛の波が来ていない時は身体をマッサージしてくれたり頭を撫でながら頑張って!頑張って!!と声をかけてくれる。
💩が出てないか心配する私に、💩デテナイヨ、ダイジョウブ!!とみんなにバレないように日本語で返事をしてくれる。笑
オォ、アタマデテキタ!!カミノケミエル!イッパイアルヨ!となぜか終始日本語に切り替わる興奮気味の夫。


・💩の次に心配なのは会陰裂傷。指導医に裂けそう?と聞くと今のところ大丈夫!裂けないようにできる限り頑張るね!と言ってもらえた!このドクターも本当に感じの良い素敵な女医さんだったなー。


・5、6回息んだ頃にまた赤ちゃんの心拍が60台に急降下。えーー!!あと少しのところでまた下がるのー!?
美女ナースはNSTをつけ直したりするが、ドクターはモニターを見つめて様子を見てるだけ。○○○、頑張れー!あと少しで会えるよ!と声をかける。夫はダイジョウブ、ダイジョウブ!!と私を励ます。少しするとまた心拍が正常値に戻ったので息むのを再開!
心拍がまた下がるんじゃないかと怖くて、💩が出てもいいや!!早く赤ちゃんを出さないと!!と何かが吹っ切れ、今まで以上の力を入れて息む。

・美女ナースが別のナースに電話をして応援を呼ぶ。保育器に電源を入れたり吸引の準備を始めたりする。産まれた直後のskin to skin のために私の病院着も剥ぎ取られる。


・膀胱留置カテーテルもこの辺りで抜去。


・赤ちゃんの頭が引っ込まなくなった頃から、息みたい感覚が自分でわかるようになる。これでかなり息みやすくなった。頭が半分出た頃が一番、会陰がバリッと裂けそうやー!!パツパツやー!!こんな狭いところから頭出すって無理やろー!!って感覚だったけど、その後スポンッ!!と頭全部が出てスッキリした感覚があった。
夫曰く、頭が出た時に臍の緒が首に二重に巻き付いていたらしく、ドクターがササッと解いていたらしい。心拍急降下の原因はこれだったのか!!


・頭さえ出たらその後は息むのは簡単で、むしろ息みすぎ!もう少し軽くで!と言われるほど。肩が出てあっという間に産まれたよー!と声をかけられる。私はすでに号泣。
赤ちゃんに帽子を被せられ胸の上に乗せられる。あーーー良かったーー!!本当に無事で良かったーー!!頑張ったねーー!!と繰り返す。感動よりも安堵の方が大きかったかな。
赤ちゃんの泣き声が弱々しくって大丈夫!?と不安になったけど、吸引されることもなく、胸の上に乗せたままドクターもナースも自分達の仕事を続けていたので、まぁ大丈夫なんだろうと判断。
なかなか涙が止まらない。出産に立ち会っても泣かないと断言していた夫の目も真っ赤。
あー本当に私のお腹の中に人間がいたんだなーと実感←



↑毛むくじゃらのお猿さんみたいな息子♡2700gにも満たない小さめの赤ちゃんでした!
夫と私をお父さん、お母さんに選んでくれてありがとう♡

・夫と写真撮影をしてる間、ドクター達は胎盤を出す作業に集中しているがなかなか出ないよう。膀胱に溜まった尿が邪魔をしていたっぽくて導尿をされる。何度か息むように言われようやく胎盤も出てくる。天井の照明に反射してるのが見えていたが、私の股下で殺人事件が起きているんじゃないかってくらいのすごい出血量。

・会陰はほんの少し肛門側に裂けてしまったそうだけど、数針縫うだけでその後特別痛みもなかったので本当に良かった!

・数十分skin to skinをした後に、赤ちゃんをドクターに渡し、体重、身長、頭囲などの測定、VitaminKの投与などをされる。

・産後すぐに麻酔は切られ、3時間ほど分娩室で休む。その後トイレ歩行し、排尿確認。麻酔の背中のチューブを抜去し、入院する部屋へ移動。プライベートルームを希望していたので、空いていて本当によかった。ここから意外にも入院が長引くのです。
産後のこともまた別の記事に記録として残したいと思います。



出産を振り返ってみると、麻酔を入れて以降は本当に至福の時で、息子をお腹に戻してもう一度出産したい!と思えるほど。あれだけ妊娠後期の症状に苦しんでいたはずなのに、また2週間前に戻って出産を待ちわびたい。わがままだな、私。

ただ陣痛は想像以上の痛みで…この痛みは一生忘れられません。。




出産レポはこれにて終了〜照れ