次は太子山。太子といえば御存知、聖徳太子。斧を握っているのは、聖徳太子が四天王寺を建立するときに材木を伐採するために自ら山に入ったことに由来しているそうです。

右手の斧は象徴的な意味なんだろうとは思いますが、実は木こりもこなせるほどパワフルな人だったんでしょうか?びっくり

京都だと、こないだ寄った太秦の広隆寺も聖徳太子が建立したんですよね。大原の寂光院も聖徳太子の創建と伝わっています。

 

次は鶏鉾。鶏?さっきの函谷鉾と少しキャラが被っていますね。

古代中国の名君・堯が役場の前に太鼓を置いて、「政治に不満がある人はこれを叩いて知らせなさい」とお触れを出したところ、あまりに世の中が良く治まっていたために誰も叩く人が出ませんでした。いつしか太鼓は苔むして鶏が巣を作ってしまったという故事がネタ元です。

年金の掛金や社会保険料が高騰したりコンビニ弁当が小さくなって腹を立てまくっている僕には想像もできない夢のようなお話です。

 

木賊山。謡曲『木賊』がネタ元です。息子さんを拉致され一人寂しく木賊を刈る可哀想な老人です。木賊(トクサ)は笹の枝葉を全部切り落としたような見た目で、こじゃれた飲み屋の玄関先などによく植わってる印象があります。

 

綾傘鉾。四条傘鉾と似ていて、行列タイプですね。

 

蟷螂山。からくり仕掛けのカマキリがハネをパタパタさせたりカマを動かすと沿道の観衆は大盛り上がりでした。こういう一芸あるやつはおいしいですね。ニヤリあの牛車の中に操作してる人がいるんでしょうか。

 

菊水鉾。のっぽ系です。


 

白楽天山。御存知、唐の詩人の白楽天(白居易)です。どういうわけか外人の担ぎ手が多く、交差点でグルグル回転して観客のウケを取っていました。白楽天山の地域は留学生の寮でもあるのかな?外人が担いでいいなら自分も担ぎたいなぁ・・・。キョロキョロ

 

郭巨山。さっきの孟宗同様、中国の二十四孝の一人です。鍬を持った男と童子のお人形を載せた山鉾です。

貧窮した郭巨は老母と幼子を養いきれなくなるのですが、悩んだ末、「子供はまた作れるが母さんは二人といない」と考え、子供を埋めようと穴を掘ります。すると、なんと大量の黄金が土の中から出てきました。神様が郭巨の孝行心を称えて与えたものだったのです。

・・・というお話なのですが、日本の価値観ではちょっと引っかかるものがあります。さすが儒教国。日本だと姥捨てになっちゃいますね。

 

保昌山。平井(藤原)保昌が嫁の和泉式部に頼まれて危険を冒して紫宸殿の梅の枝を折って帰ったという恋物語がネタ元です。自分の名前が山鉾に付くなんて凄いですね。口笛

 

放下鉾。これものっぽ系です。

 

岩戸山。御存知、神話の天岩戸から取っています。山と鉾の合いの子みたいな形ですね。というか今調べていたら僕がのっぽ系とか勝手に名づけていたのが鉾で、山車みたいなのが山なのだそうです。今更気づきました。アホですみません・・・。ガーン

屋根に乗っているのはイザナギノミコトだそうです。天照大神は中にいるようです。

 

船鉾。毎年この鉾がトリを飾ることになっています。

神宮皇后の三韓征伐の説話に基づいている船です。なんだか国際問題化しそうな由来ですが、あまりに祇園祭の歴史が長いので今更誰も言わないのでしょう。

船首のデカい金色の鳥はゲキという想像上の鳥だそうです。

宝船のようでもあり、華やかなイメージの鉾ですね。

 

最後の船鉾が通り過ぎると、水分補給のためフラフラとコンビニに駆け込みました。

山鉾巡行の途中、倒れて目の前の地下鉄入口の階段のところで介抱されていたお爺ちゃんがいました。恐らく熱中症でしょう。皆さんも夏の京都に行くときは体力を過信せず適度に水分補給と休憩を取りましょう。

 

(後編に続く。長い!)