こんばんは。
ゆっきぃです。
今日も、このブログを開いていただき、ありがとうございます😊
小さい頃から夢を抱かなかった私が、50歳間際で見つけた夢。それを叶えて、第二の人生を生ききる❗️セッショニストとして、心をほぐすお手伝いをしたい✨
そう思えるまでの、生まれてからの経験、世界観をつづっています。
第20話
彼が退院して元気になり、ドライブしたりお友達とBBQ🍖をしたり楽しい時をしばらく過ごして、こんなに幸せすぎていいのかな?ってくらいに幸せな日々を過ごしていたある日、
彼がまた入院することになってしまいました。
"再発” です。
退院から一年くらいしか経ってないのに、どうして?
入院生活が始まり、みるみる彼は痩せて体力も気力もなくなっていく。
彼の姿を見て、私の中にはまた治る!また元気になる!希望しかなかった。
そんな時に、彼がポツリと言った。
「俺のために、祈ってくれる?」
初めて彼から、入信を勧められた。
そのとき、私にできることならと、入ることを決めた。
親には、内緒で。
一刻も早く治りますように!
私は、毎日毎日、祈った。
7月の曇り空の仕事帰りに病院へ、彼は点滴をされて寝ている。看護師さんが、入れ替わり立ち替わり部屋に入り、彼の様子を見にくる。
私は、彼のそばにいて手を握っていた。彼のお母さんが、
「今日は、ゆきちゃん来るからって、朝からヒゲ剃ったりしてキレイにしてたんだよねぇ」って、明るく話してくれた。
そうやって待っててくれた彼の愛が、可愛かった。
彼 「また、薬(点滴)が増えちゃうね」
私 「それも、良くなるためだから、がんばろうね」
時計を見ると、もう帰らなくてはいけない時間になっていた私は、
私 「明日は日曜日だから、早く来るね。じゃ、また明日ね。」
彼 笑顔☺️
そして、彼の瞳は今まで見たことのないくらいにキラキラして輝いているように見えた。
"大丈夫!彼は生きる!!"
そう確信した私。
その夜更けに、私の携帯電話が鳴った。
彼の妹からだった。
「ゆきちゃん、お兄ちゃん…死んじゃった。
まだ、温かいんだ。来れる?」
寝ぼけてて、夢か現実か分からない。でも、すぐに行かなきゃって身体が反応し、彼の元へ。
彼の病室前に立ち、中の様子がいつもと違う静けさ。
怖い。
でも、思い切ってドアを開けた。
薄暗い部屋は、点滴も機材もなくなり、ベッドには白い布を顔にかけられた彼が、綺麗に整えられていた。
なんで?!!
昨日のあのキラキラした瞳見せてくれたじゃない!
生きるって!!
どうしようもない怒りが込み上げた。でも、この感情をどう吐き出していいか、分からなかった。
泣けなかった…
2000年の7月 彼は29歳で亡くなりました。
病名は、先に言われたのとは違く、それは、彼のご家族が彼と私に対しての優しい嘘で、本当は、
急性骨髄性白血病 でした。
ひと通りの事がすみ、落ち着きを取り戻したころから、私は彼の使っていた腕時計を身につけて、これから彼の目のかわりになって、私がいろんな所に行って見せてあげる。
そんな事を思い、一人で色々と出かけました🚙✈️🏂🌊⛰️🇬🇺
そうすることが、私のその頃の生きがいだった。
人は、どうして死んじゃうの?
生きるってなんなの?
また、この問答が私の中でぐるぐると巡り始めたし、生きて動いてなくちゃダメだった。止まったら自分が生きられなくなりそうで、必死だった。
彼がそばにいる。
それが一番の支えだった。
今日も読んでいただき、ありがとうございます。