思考の整頓

思考の整頓

〝書く力〟とは、即ち、〝考える力〟である。

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こんにちは!森井悠太です。

2年近くぶりの更新です。
2013年から始めたアメブロですが、はてなブログに移転することにしました。
「思考の整頓」をこれからもよろしくお願い致します!

移転先はこちら→http://yuyu413.hatenablog.com/
◆本日1月10日は福沢諭吉の誕生日

さて、みなさん。今日は何の日がご存知でしょうか?

そうです、我が大学の創始者、福澤諭吉先生の誕生日でございます!(慶應では「先生」は塾祖・福澤諭吉だけです。他はみな学問の志を同じくする同輩ですから教授でも「君」付け)

慶應は毎年この日は大学が休講になります。1月10日に福澤諭吉の墓参りに行けば、留年が免れるという都市伝説があるくらい(笑)

慶應に入学が決まると『福翁自伝』という福澤諭吉の著書が入学者全員に配られるのですが、『学問のすすめ』を読んだことのある慶應生は意外と少ないのではないでしょうか。

卒業がかかっている慶應生はぜひ墓参りの帰り、本屋へ寄って『学問のすすめ』を手に取ってみては!



◆日本史上、最強の啓蒙書にして最強の生き方指南書

本書は下記17編から成ります。

初編 学問には目的がある
第2編 人間の権理とは何か
第3編 愛国心のあり方
第4編 国民の気風が国を作る
第5編 国をリードする人材とは
第6編 文明社会と法の精神
第7編 国民の二つの役目
第8編 男女間の不合理、親子間の不条理
第9編 よりレベルの高い学問
第10編 学問にかかる期待
第11編 美しいタテマエに潜む害悪
第12編 品格を高める
第13編 怨望は最大の悪徳
第14編 人生設計の技術
第15編 判断力の鍛え方
第16編 正しい実行力をつける
第17編 人望と人付き合い

自分の将来に不安がある人は、第7編「国民の二つの役目」
日本の未来を本気で考えたい人は、第9編「よりレベルの高い学問」
いまやるべきことがわからない人は、第10編「学問にかかる期待」
自分の考えを堂々と主張したい人は、第12編「品格を高める」
うまく段取りが立てられない人は、第14編「人生設計の技術」


「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず」から始まる本書は、明治時代に書かれたにも関わらず、このように現代に通じる現代社会の指南書とも言える内容が書かれています。



◆交際はどんどん広げよ

今一番の関心事が「コミュニケーション」なので、第17編「人望と人付き合い」に絞って述べていきたいと思います。

人と交際しようと思えば、ただ旧友との付き合いを忘れないだけでなく、さらに新しい友人を求めなければならないと、福澤は言う。考えてもみてみよう。偶然に会った人物と生涯の親友になった者がいるではないか。10人会って偶然一人に当たったならば、20人と会えば偶然二人を得るだろう。


1979年にバークマンとサイムという研究者が行った研究で「つながり」の重要性を初めて明らかされた。
急性心筋梗塞で同じ病院で同じ治療を受けた人たちを対象として、お見舞いに来てくれる人の数と6ヶ月以内の死亡率の関係を調べた。
それによると誰もお見舞いに来てくれない患者さんおよそ70%が6ヶ月以内に亡くなるのだが、お見舞いに来てくれる人が2人以上いると6ヶ月以内の死亡率は26%に抑えられるのだそうだ。

良い病院で凄腕のドクターに手術を受けたら安心だと思いがちだが、実際は手術を受けたあとの「つながり」によるサポートがどれだけあるかも重要だったのである。お見舞いに来てくれる人の数で死亡率は変わる。「つながり」があれば、それを生き甲斐となり頑張って生きていこうという意志と行動に結びつくのだろう。


では、交際の範囲を広くするコツはというと、「関心を様々に持ち、あれこれをやってひとところに偏らず、多方面で人と接することにある」と福澤は述べる。

ある者は学問を持って、ある者は商売によって交際する。ある者は書画の友がいて、ある者は囲碁・将棋の相手がいる。技術を要するようなことは苦手だ、という人であれば、共に食事をするのもいいし、お茶を飲むのもいい。さらに、身体が丈夫なものは、腕相撲も座興として交際の助けになるだろう。

腕相撲と学問とでは、世界が違って、お互い付き合えないようだが、世界の土地は広く、人間の交際は様々だから、4、5匹の鮒が井戸の中で過ごしているというのとはちょっと趣が違う。

「人にして人を毛嫌いするなかれ」




◆弁舌のすすめ

多くの事物に接して多くの人と交際し、自分のことも知られ相手のことも知り、自分自身の持っている実際の力を十分に発揮して働き、自分のためにやったことが、さらに世の中のためになるようにするには、第一に「言葉」について勉強しなければならないと述べる。

文字を書いて考えを知らせるのは、もちろん有力な手段で、手紙や著作についての心がけもなおざりにしてはいけないけれども、身近な人に自分が思ったことをただちに伝えるには、言葉以上に有力なものはない。したがって、言葉はなるべく流暢に活発なものでなければならない。
「ひとつの比喩は数百の言葉に匹敵する」と言われるくらい、比喩を使った説明は相手の理解を助ける。
比喩の説得効果についてのメタ分析を行ったメンフィス大学のソポリーは、比喩を使ったほうが確実に説得力が上がることを実証した。

ウェスティンホテルの宿泊プランに、「ヘブンリーベット・プラン」がある。「まるで雲の上で寝ているような快適な眠り」を約束するというプランなのだが、「天国にいるかのような」という比喩に想像力を掻き立てられる。

いかに心地よいベットなのか数値を使って表現するよりも、「ヘブンリーベット」という比喩表現で伝えた方が、はるかに効果的なのだ。

何はさておき、いまの日本人は、いまの日本語を上手に使って、弁舌が上達するよう勉強しなくてはならない。

このように、現代日本の課題からビジネスのあり方まで、答えはすべてこの本の中に書かれているのだ。



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絶対に影響力のある言葉 (PHP新書)/PHP研究所

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オダギリジョー、水嶋ヒロ、佐藤健、瀬戸康史、福士蒼汰。

この羅列を見て、ピンときた人はなかなかの重症だ。

共通点は、もちろん「イケメン」。そして、仮面ライダーの主人公を演じたことがある俳優である。

仮面ライダーは、子ども向けであるにも関わらず、子どもと一緒に見ていたお母さんが甘いマスクのイケメン主人公にはまってしまい、今では奥様人気が話題を呼んでいる。

それを聞き、正義の味方は皆〝イケメン〟であることに対して、警鐘を鳴らしたくなった。



◆イケメンが得をする「ハロー効果」

小学生の頃、「足が早い」というだけでモテたように、美男美女の周りに自然と人が集まってきて、人気者になるという現象を見たことはないだろうか。

ある人が望ましい特徴を持っていることによって、その人に対する他者の見方が大きく影響を受けることを、心理学の専門用語で「ハロー効果」と言うのだが、

研究によると、外見の良い人は才能、親切心、誠実さ、知性といった望ましい特徴をもっていると、自動的に思われる傾向があるそうだ。


こんな恐ろしい研究結果がある。
ペンシルバニア州で行われた研究では、刑事裁判が開始されるときに、 74人の男性被告の身体的魅力を評定しておいた。そして、後で研究者がこれらの裁判の判決記録を調べたところ、ハンサムな男性の方がずっと軽い判決を言い渡されていることがわかったのである。実際、魅力的な被告で刑務所に入れられたのは、魅力的でない被告の半数しかいなかったのである。


また、見た目の魅力の持つ同じような効果は、人事採用の場面でも認められている。模擬面接場面を設定して行われた研究では、仕事に必要な資格よりも応募者の身だしなみの良さの方が、決定に大きな影響を及ばしていた。注意すべきことに、面接者自身は、外見はほとんど決定に影響しなかったと考えていることである。

しかも、魅力的な見た目の人にとっての利益はこれだけではない。就職した後、給料日にも得をしているのである。アメリカ合衆国とカナダで調査を実施した経済学者によれば、魅力的な見た目の労働者のほうが、そうではない労働者に比べて平均12~14%も多く給料を受け取っているのであった。




◆「可愛いは正義」はほんと?

人は本能的に「美しい」ものに惹かれる性質がある。見た目が美しい人は、性格も良いと思われがちで、それだけで人から好意を抱かれるのである。

人よりちょっと可愛いというだけで、周りの男子よりちょっとかっこいいというだけで、莫大な利益を享受しているのである。

これを知らないと利用されかねないから非常に注意が必要である。

ある研究では、魅惑的な若い女性モデルが写っている新車の広告を見た男性は、モデルがいない同じ広告を見た男性に比べて、その新車が速くて、魅力的で、高そうに見えて、デザインが良いと評価したくらいだからだ。

ここで、残念ながらイケメンに生まれなかった人のために、魅力的な容姿に対して「ハロー効果」の危険性の警鐘と共に、「見た目の美しさ」と同じくらいの恩恵をちょっとでも享受できる方法を授けようと思う。



◆友達の友達はマブダチ理論

社会心理学的に、人から好意を持たれる理由には4つある。「身体的魅力」「近接性」「類似性」「好意」の 4つである。

1つ目の「身体的魅力」は上記で挙げた通り。

2つ目の「近接性」は、簡単に言うと、人は何度も会えばその人に好意を抱き始めるということ。

例えば、同じクラスにすごいチャラ男で嫌いな男がいるとする。でも、特に交流があったわけではないのに、学期終わりには、そのチャラ男に対しての嫌いな感情が薄れていたという経験はないだろうか。これが近接性。

そして、3つ目の「類似性」と4つ目の「好意」がここで取り上げたい重要ポイントである。


僕たちは自分に似ている人を好む。この事実は、意見やパーソナリティ特性、経歴、ライフスタイルなど、どのような領域の類似性においても当てはまるそうだ。

初対面の相手と共通の友達がいたら、心の距離感が縮まって、すぐに打ち解けられたという経験をしたことはないだろうか。それが「類似性の効果」である。

僕は、アルバイトで渋谷にある芸能事務所のスカウトマンをやっていて、いろんな人に声をかけているのだが、この「類似性の効果」が本当に使えるかどうか実験をしてみたことがある。

話しかけた相手に対して、出身を聞いてみたら、僕と同じ「兵庫県出身です」と言われたことがあった。そこで、すかさず「僕も兵庫出身なんですよ!」と言ったらその瞬間、相手は僕に対して「敬語からタメ口」に切り替わったのである。

その後も話が盛り上がり、さっきまであんなに敬語でよそよそしかったにも関わらず、「類似性の効果」によって急に仲良くなることができたのであった。

それくらい「兵庫出身の上京組」という類似性によって、僕とその相手の心の距離を縮めることができたのである。

しかし、この事例はたまたまかもしれない。再現性を持たないと実証したうちには入らないので、就職活動の場でも「類似性の効果」の検証してみることにした。


某企業の就職活動の説明会は、学生がその場にいる社員さんと名刺交換やOB訪問することを禁じている。理由は、一人に対応したら全員に対応しなければならなくなり、収拾がつかなくなるからだ。

就活生だった当時、僕は説明会は社員さんとコネを作るために行っていたので、この禁止された名刺交換をなんとかくぐり抜けられないだろうかと考えた。そこで僕はある仮説を立てることにした。

説明会が終わった後、社員さんに話しかけた際、共通の話題を振り「類似性の効果」によって距離を縮め、「人事と就活生」という関係を「先輩と後輩」という関係に切り替えることができたなら、OB訪問を応じてくれるのではないだろうかと仮説を立てた。

というのも、見知らぬ就活生のOB訪問は禁止されているかもしれないが、もし自分のサークルの後輩がやってきて「また今度、お茶でも飲みながらお話を聞かせてください」と言われたら断れないと思うからだ。

仮説を立てたら、あとは検証あるのみ。

まず1人目。とても人当りの良さそうな男性の人事Oさんに、説明会終わり「類似性の効果」を使わずに普通に話しかけてみた。

「説明会ありがとうございました。大変参考になり勉強になったのですが、もっと詳しく会社のことを知りたいので、後ほどOB訪問させていただけないでしょうか」

結果は、もちろんNOだった。

連絡先すら教えてもらえず、「禁止されているので、説明会でではなく、自力でここまで辿り着いてください」と言われてしまった。

ここまでは想定内である。

そして、2人目。ちょっと怖そうな女性人事の Rさんに「類似性の効果」を使い、話しかけてみた。

共通の知り合いの人事や営業の方たちの話を出し、さらに仲が良いアピールをし、最後に「Rさんのお話も聞いてみたいので、ぜひ今度OB訪問させてください」

結果は、かなりうまくいった。

わざわざ紙に電話番号とメールアドレスを書いてくださり、教えてくれたのであった。

おそらく僕の仮説は正しかった。

「類似性の効果」によって距離が縮まり、「人事と就活生」という関係を「先輩と後輩」という関係に切り替えることができたのである。それくらい「類似性」は人との距離を縮め、好意を抱いてもらうために必須なのだ。



◆好きな相手には、すぐに好きと言うべき理由

4つ目の「好意」について。僕たちは、相手から好意を伝えられると自動的に望ましい反応をしてしまう。
世界で最も偉大な自動車セールスマン、ジョー・ジラードは、自分の成功の秘密はお客さんが自分を好きになるようにしたことだ、と述べている。彼はその目的のために、一見すると馬鹿らしくコストが大きいと思われることをやってのけた。毎月、一万三千人以上のお得意さんの一人ひとりに、メッセージを印刷した挨拶状を送ったであった。挨拶状の種類は毎月異なっていたが (新年、バレンタインデー、感謝祭など )、それに印刷されたメッセージは常に同じだった。「あなたが好きです」と書かれていたのである。

僕たちは他者からの称賛を信じ、それを与えてくれる人を好む傾向がある。


個人的な話になるが、通称「ほっこり会」という定期的に集まる 5人グループがある。

去年のゼミ合宿で一緒にオールしたメンバーで構成されているのだが、ゼミ合宿の夜中に深夜のテンションで、お互いの良いところを 1人ずつ誉めていくという通称「ほっこり会」が開かれた。

「○○ちゃんの周りを俯瞰して見れる力が素晴らしい」
「△△くんの引きの強さは目を見張るものがある」


などなど最初はみんな照れていたものの、途中から真剣にみんなの良いところを誉めていったのである。普段言えないお互いの良いところを誉め合う「ほっこり会」は想像以上に盛り上がり、終わるまでに小一時間以上経っていた。

5人で誉め合っていたのだが、正直、仲が良い人ばかりではなかった。そこまで話したことがなかった人から、そんなに好きではなかった人まで。

しかし、この「ほっこり会」が終わる頃には、あろうことか僕は全員のことを好きになっていたのであった。

「この人、僕のことをこんな風に良く思ってくれていたんだ」
「僕のこんなところを良いと言ってくれた」


好意を抱いていなかった相手から好意を寄せられて、気付けばその人に対して好意を持つようになってしまっていたである。

それくらい、好意を伝えると相手は自分のことを好きになってくれるものなのだ。

(※恋愛だけは例外で、好きと伝えても好きになってもらえない)


初対面の相手とすぐに打ち解けたかったら、「好意を伝えて、類似性アピール」をしてみてはいかがだろうか。声を大にしては言えないが、これが恐ろしく効くのだ。



◆〝イケメン〟ではない正義の味方

温水洋一、東幹久、阿部サダヲ、森山未来、濱田岳。

仮面ライダーのその後の話として、こちらの俳優を使って描いてみてはいかがだろうか。

そして、俳優としてはもちろん一流だが3枚目と言われる俳優が、お互いを誉め合うというのはどうだろう。

「あの悪役に対しての、あの蹴り最高だったねぇ」
「絶対負けると思ったのに、ちゃんと倒しちゃうあたり、さすがだよねぇー」

高視聴率は期待できないものの、少なくとも一定層からは共感してもらえるはずだ。


ハロー効果がどうとか、類似性や好意がどうだとか、散々いろいろなことを言ってきたが、結論はこれに尽きる。



あぁ、イケメンに生まれたかった。




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