「 美しい身のこなしNO.2(和式)」 | あなたの人生をトータルで応援します

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和室での心得え
姿勢を低くする
動きは小さくゆっくり
相手を見下す形にならない
移動する以外は歩かない。
基本は正座、移動はにじり手
畳を歩く時は・・・女性は4歩半が基本(現代は3歩半・・畳が小さくなっているなど)
畳の縁を踏まない・・・敷居も踏まない・・武家の紋が入っていたので、絶対に踏まない。

(1)基本の姿
1、座り姿・・・基本は正座、座礼の基になる姿で大事な姿
正座・・・上半身は背筋を伸ばし、手は自然に太ももの上にハの字。男性は、握り拳。
足はお尻に向ってハの字に、足の裏は、お尻に向ってハの字、親指を少し重ね
て、両足に体重を均等に乗せる。
     膝は、洋服の時はきちんと閉じる。和服の時は拳一つぐらい開ける。(そのほうが安定感がある)そして、着物をそろえる。
背筋は伸ばして真っ直ぐに伸びた姿勢。
     手は自然に太ももの上に置く。
応用:くずし方
人または上座をさけて、足を崩す。どちらも避けられないときは、人の方を避ける。
足の甲は曲げずに、足首を伸ばすときれい。手は自然に組む。
足を出したからといって、上半身は曲げたりしない。足をくずしても真っ直ぐに。
膝から下は、足首から下は触ってはいけない。両足でできるように訓練する。

2、立ち姿・・・基本
どちらかの足を半足下げて、膝を内側に寄せて、前の足を少しかぶせる感じに立つ。(内股の感じ。
重心は前に80%、後ろに20%かける。後ろの踵が少し浮く感じ。
手は前に組み、胸をはる。

(2)基本動作
真・・・最も丁寧な基本の形
    安全で、見た目も美しい
    ものを持って立ち上がるとき
    儀式
    膝や足の弱い人
行・・・型苦しくない場所で行う
    物を持っていないとき
    急いで立ち上がるとき
    周りに物がなく危険性のないとき
    周りの人に気を張らない時

1、立ち姿・・・真、行(3種)
2、座り方・・・真、行(3種)
第1種・・・基本の一足立ち
基本の正座の姿から、膝付きになり、踵を立て、太ももに力を入れて、その反動でぽんと静かに立ち上がる。
第2種・・・浅いくの字型
前、横の人、上座を避ける方法。
少し振れるスペースがある場合、しぐさで相手に敬意を表し、ちょっと振って座る。
座る時
基本の立ち姿の正面を向いたまま、人または上座を避けて、浅いくの字を描くように、静かに沈み込み、膝付きになる。そして踵を返して正座になる。
立つ時
正座の姿から、踵を立てて、膝付きになり、人または上座を避けて、膝頭で浅くくの字を描きながら立つ。
第3種・・・右手を軸にして立ち座りをする。
座り方
両足先を、人または上座を少し避けて立つ。
静かに沈み込み、膝つきになる。膝付きになって、次は踵を返して正座。右手を軸に四手、正面に直る。
このとき、右に寄せる場合は、太もも横少し離して、右指先をつく。
右手を動かした時は、左手も同じように、右手に合わせて自然に移動させる。
ついた右手を軸にして、両ひざを揃えて、正面に直る。
手は右手で、着物の上前を直しながら、太もも中央にハの字に置く。
立ち方
基本の正座から、右手を太もも横に付き、人または上座を避けて、両ひざを揃え
左に振る場合は、右手指先は太ももの横に付けておく。
右に振る場合は、少し離して右手指先をおく。
右手をつくと同時に、踵を返し、付いた右手を軸にして、その反動で立ち上がる。
その時、右手に余韻を残して(色っぽく)立つ。
立った時、両足は下座に向いている。

 

 

(3.)座礼三種
●座礼のポイント
○礼の前後に相手を見る。
○立礼よりややゆっくりと礼をし、下で少し止める。
○基本は草形で、草礼の形を通って行礼
○草礼・行礼を通って真礼となる。
同じ道を滑らせ、上げ下げする。
○挨拶言葉をつける。
     
●草礼 15°
基本の正座から、手を前にすべらせて、膝のところで、人差し指どうしが付き合わさって、巣トンと指先を畳につける。
「失礼いたします」
手首は膝頭についていること。
肩は曲げずに、首は折らない。
腕はやや柔らかいV字型
男性は膝が少し開いている。人差し指同士はつけない。
 
●行礼 30°
手は草礼と同じ道を通り、指先をもう少し前に進める。指先第二関節まで畳につける。手首は膝中央につける。
肘は張らずに、少し曲げる。手はハの字に広げる。
ふさわしい言葉は「よろしくお願いします」と言葉をかけて草礼の道を通って、基本姿勢に戻る。
座ぶとんをすすめられたときの、「ありがとうございます」

●真礼
  正式な挨拶、辞去の挨拶 45°
  手は、草、行礼の道を通り、さらに前に出す。
  左右の親指の先をつけ、手の平を畳につける。
  膝と手の間は、手幅一つ分空ける。
  体型により違う。畳と額の間は20~30センチを目安とすればいい。
  お尻を浮かさないこと。ついつい45°になると苦しいので上がるが、気をつけること。
  45°体を倒してから、頭を少し下げて、一息おく。
  頭を上げたら、行、草の道を通って基本姿勢に戻る。
  「ありがとうございます」の言葉をつける。
手は、行礼、草礼の道を通って、太ももを滑らせて、上げ下げする。

4.室内での歩き方
 畳を歩く時は・・・女性は4歩半が基本(現代は3歩半・・畳が小さくなっているなど)
畳の縁を踏まない・・・敷居も踏まない・・武家の紋が入っていたので、絶対に踏まない。
畳一畳を3歩で中央を歩く。、床、畳をすらないように、全体を浮かせて滑らせるように運ぶ。
踵からつける。べた足にならない。脚の裏を見せない。
音を立てないように静かに歩く。
外鰐にならないように。
儀式のときは、両方の親指をうけたまま廻る。
室内では、手を振らない。
 和室では、動かないこと。動くときは移動のために立つとき。チョコチョコ立ったり座ったりしないこと。
 にじり手で動く。
 移動のために立つか、にじり手で動くかどちらか。

(4)座礼の応用
   自己紹介は言葉より形をしっかりしたほうが、奥ゆかしい。
   自己紹介…真・行・草
    立礼では行が一般的、座礼では真が一般的。
    立礼と同じように、真礼でする。
まず、行礼で「始めまして」と挨拶をし、草形に戻り、そのまま相手を見て、口上を述べる。
    「どうぞよろしくお願いします」と挨拶をして、真礼をして、一息おいてゆっくりと、行、草を通って元に戻る。
    お辞儀をするときより、直るときのほうがゆっくりする。