愛奇芸総芸: 博物奇妙夜 第十一回では馬未都先生は昔の人がベッドに上がる時の作法を語ります[思考] 余少群さんは昔の人の日常動作を実演し、京劇『覇王別姫』の一節を聞かせます[憧憬] 蒋方舟さんは化学の講義を聞けば眠れると述べました[允悲]

スミマセン。動画ではなく、ただのスクショです↑。

 

転発

博物奇妙夜: 見どころがいっぱい。ぜひご覧ください。

 

8/29 18:59 転発

今回の収録のあと、僕はベッドを変えたんだよ。ま、そういうこと[偷笑]

 

 

8/28、「博物奇妙夜」第2弾が放送されました。

こちらで見られます→ http://m.iqiyi.com/v_19rqzh7t7g.html

 

閉館後の夜の博物館を参観。伝統家具のベッドがありました。日本もそうですが、昔からアジアではだいたい床に寝ていたのに対し、中国では台の上で寝る習慣がありました。

この画像は明、清の時代に流行った「拔步床」というのだそうです。天蓋付きベッドの周囲を美しい装飾を施した木材と布で囲った小屋状の大型家具です。中は寝台を中心に回廊があり、化粧台やポータブルトイレまで備えてあります。

こうした伝統家具は、溝をつけて板をはめ込んだり互いに凹凸をつけた部品を組み合わせたりして、釘を使わずしかも丈夫でしっかりしたつくりになっていることを馬先生が説明してくれました。公子と蒋さんは「積み木だ、いやLEGOだ」と。

夫婦で寝る場合は先に妻がベッドに上がり奥に寝て、入り口側に夫が寝るしきたりでした。奥さんが夜中に起きてベッドを降りる時は、旦那さんをまたぐわけには行かないので旦那さんを起こし、用を済ませて戻るまで旦那さんは外に立って待つのです。

公子「ベッドを買い換えようと思っているが、こういうのがほしい!」えー、マジで?・・・と思ったけど本当に買い換えたようですね。

その後、伝統劇では人が眠る時に身体を横たえることはないとして、女性・男性が座ったまま寝ている姿をデモンストレーション。優美です~

そして京劇の『覇王別姫』の一段を唱います。楚の国の項羽が、劉邦率いる漢軍に包囲された陣営。四面楚歌の故事としておなじみですね。項羽の愛妾の虞姫が、「大王様がお休みの間に外の様子を窺って参りましょう」と歌う場面です。馬先生も蒋さんも「素晴らしい!太好听!」と大絶賛でした。

 

 

第3弾は9/4に放送されました。最初は博物館所蔵の貴妃の衣装を日干ししているところを散策。うーん、絵になるー。
鼎談は、衣類に施された美しい刺繍を見ながら始まりました。この日のテーマはシルクロードです。公子は自身が出演した映画『夜孔雀』で、絹糸を採るために繭の中で死ぬ蚕に、レオン・ライ演じる父親が尺八の演奏で慰霊するシーンのことを話しました。
 
シルクロードを通じた交易で中国の絹・茶・陶器などが西洋にもたらされただけではなく、中国も異文化を吸収し融合してきたという観点も示されました。初耳だったのは、中国をCHINAと呼び陶器もchinaというのは、陶器の産地であった昌南(チャンナン、今の景徳鎮)から来ているという説。数年前インドネシア近海で、唐の時代に沈没した船から、当時の中国からの輸出品がたくさん引き上げられました。そのうちの一つのお皿を馬先生が持ってきました。公子が手に取って見た後に蒋さんに直接手渡したのですが、馬先生から「骨董品は一度下に置いて相手にとってもらうように」と。「おー、そうなのかー、もう一回最初から」と、二人が慌ててやり直しした場面が微笑ましい。
民族衣装などの伝統的な服飾についての話をしていた時、公子が自分のブランドSHAOの作品を持ってきて、中国古来の要素と西洋式要素を併せ持った物を創りだそうという理念を語りました。この服は昨年秋の北京ファッションウィークのショーで、自分がモデルとして着用した一枚ですね。この時の記事はこちら SHAO系列発布会
3回に分けて放送された『博物奇妙夜』、マジメな内容ですがトークは楽しく、興味深く観ました。博識な3人が歴史や文化を語る時に「我が偉大なる中華民族の~」的な臭さがないのも良かった。このシリーズにまた余少群を呼んでほしいです。
 
 
 
 


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