ハワイ1日目の夜にワイキキの夜をやる事もなく、道でタバコを吸っていた。


そのすぐ左横で日本人が似顔絵を書いてもらっていて、覗いたら
写真かなって思うくらいそっくり!


でもなによりびっくりしたのは右手が不自由だった事だった。


その日はそのまま帰り、
次の日の夜、またやる事もなく歩いていた俺に、
ふと昨日の画家が頭に浮かんだ。


そういやあの画家、右手が不自由なんだよな。
試しに書いてもらおうか。と。
その時はそれくらいの軽い気持ちだった。


いざ近寄ると、その画家はなぜか唖然としていた。


多分俺みたいな奴が書いてもらうなんて思ってなかったんだろう。


でもにこっと愛想笑いして椅子に座ったら、その人は話かけてきた。

What's your name?

my name is yu-sei,

What's your name?

my name is Marc.

そんなたわいもない会話をその後もしていた。


いくつ?どこ出身?なんでハワイに住んでるの?奥さんは?


でもどんな話をしてても、心からの笑顔は出ていなかったと思う。


理由は仕事もプライベートも、何もかも逃げたくなる程に心が疲れていたからだ。


確かにハワイに着いて2日近く経ってたから、多少は癒されてた、けどまだ本当の俺に戻れていないのもわかっていた。


そんな時にふとマークは、
Please smile

と本当に優しい笑顔で言ってくれた。

その瞬間、俺の中にあったもやもやしたものが全て、吹き飛んだ気がした。

なぜかって?

マークは右手が動かない。左手も何やら動かすのが、多少不自由そうだ。

でも言ってくれた、
Please smileと。

この人は右手が動かない。俺の何倍じゃ、
きかないくらい辛い人生を送ってきているのに、ちょっと自分の思い通りにいかないくらいで何を落ち込んでいるんだろう…


奥さんも子供も家族もいない。

マークは靴も洋服も決して綺麗なものは着ていない。
顔もすごい痩せて本当に辛そうなのが伝わる。

その日もほとんど人がいない時間になってきてたのにチップは一枚も入っていなかった

でも笑いかけてくれた。
でも笑いながら何かを伝えてくれた。


俺は小さい人間だって気づいた、気づかせてくれた、本当に心から感謝したい。

最終日、マークに手紙を書いて渡した。


内容は秘密だけど、
あなたは世界一の画家だ。と。


人間は誰でも悩みとか辛い事がある。
でも自分よりもっと辛い思いをして生きている人もいるんだって改めて知らされた。


五体満足なだけで本当に幸せな事だ。


だから俺は毎日を笑って楽しく一生懸命生きたいと思う。


近いうちまたハワイにあなたに逢いに行きます。


でもその時は心からマークに笑いかけて、今度は俺が彼を元気にさせるように!!


ゆーせー語録-image0001.jpg



ちなみに彼はカラカウア通りのロイヤルハワイアンセンターのフェラーリショップの反対車線くらいにいます、もし誰かハワイに行く人がいたら描いてもらって下さいニコニコ

一生懸命生きて、一生懸命描いている人の絵は本当に素晴らしい絵画です!!