宮城県の沿岸部最南端、
福島県との県境に
山元町(やまもとちょう)
という所があります。

そこは県内有数のイチゴの産地であり、
美しい海からは
ホッキ貝がたくさん獲れて
『ホッキめし』が町の名物でした。


でした......

と過去形なのは、
東日本大震災の後
未だに残ったままの震災がれきで
ホッキ漁が出来なくなっているからです。


あれから4年半の時が経ちましたが
海中の震災がれきで
底引き漁の機材は
引くとすぐに曲がってしまうそうです。

頑張って5時間引いても
獲れるのはわずかに数十個程度。

今、山元町内で店頭に並ぶのは
北海道産のホッキ貝だそうです。



イチゴが復活できたように、
ホッキ貝も、ホッキめしも、
山元町の地場の名物として
復活する日が来ることを祈っています。



海中の震災がれきは
いつ、どんなふうにして
撤去されるのだろうかと
沿岸部のニュースが流れる度に思う。

『あの頃の思い出』
に、なってしまわないように。

どうかどうか復活できますように。