昨日、父が無事退院して来ました。
相変わらず、抗がん剤の副作用もなく、自分で歩いて退院出来、良かったなと思いました。 

ですが、普段着に着替え、軽い荷物を持って外に出るだけで、かなり疲れた顔になった父にショックも受けました。
病棟の中ではとても元気に見えても、見慣れた部屋の中だと、痩せたなとか、動きが遅くなったなとか、余計なことが見えて来たりも。


今は副作用もなく、順調に見えますが、小康状態を保てるのは夏頃までだろうってことも言われました。
だけど、今の状態を維持できる可能性が無いとは思っていません!
最初から規格外だった父です。
過去のデータや、先生の予想の範囲に収まらないでくれるはず。 



今日は私の母の命日です。
今年で十七回忌。
昨年の秋に法要は済ませており、入院が決まった当初、「早めに法事やっといて良かったなぁ」と父がポツリと言ったのが、印象に残っています。

母は、雪山で亡くなりました。
父に雪山だけはやめておけと言われていたのに、黙って出掛けて事故を起こしました。
そして、母が登山にのめり込むきっかけになったのが、私の家出でした。
父から母を奪ったのは私だと、ずっと思っています。

私は母と折り合いが悪く、父にずいぶん八つ当たりをしました。
母も父にいろいろ訴えていたはず。
でも、父は決してどちらの味方もしませんでした。
当時は、何て冷たい父親だと思ったけど、今ならそれもよく解ります。

いつも父は冷静で、正しかったけれど、ストレスだってかなりのものだったと思います。
家族のために、自分の趣味はいくつも諦めていました。
そんな父に私は、心労を掛け通しでした。


父のがんは、私が作ったのかもしれないな。
そんなふうに思った、母の命日でした。




にゃんこたち、父から離れません(笑)
トイレに行くたびにゾロゾロついていくし。
ベッドを占領して寝てるので、父はちっちゃくなってはじっこで寝てるし。
でも、それがとても嬉しそう(笑)
家だとよく眠れるようだし、イヤホン使わずにテレビが見られて快適だそうです。
良かった、良かった☆