父ですが、相変わらず病人っぽくなく、検査の類いも難なくこなし。
入院ライフを、それなりに楽しみ始めています。
そんな父を見て、ようやく私も少し落ち着きました。
なんせ父と来たら、入院なんてまっぴらごめんだと昔から豪語していたし。
同じマンションのお年寄りの集まりがあっても、そんなとこ行ったらジジイになっちゃうだろとか言う始末。
大部屋で入院なんかさせたら、精神的に参ってしまうんじゃないかと、病状よりもそっちが気掛かりで仕方ありませんでした。
入院初日は居心地悪そうで、ここに父を置いて帰ることと、ひとりで家にいることがつらくて、ビックリするほど泣いた私でしたが。
泣くだけ泣いたら、夜中からゴソゴソと掃除を始めたり。
父に持って行くために、ウォークマンを編集したり、ラジオの電池を交換したり。
少しでも病室で楽しめるように、いろいろ準備してたら、ずいぶん気が紛れました。
大腸の内視鏡検査も、胃カメラも、父は全く何ともなかったようです。
ヘロヘロになる人もいるようだけど、全然へっちゃら。
即入院するように!との指示を2度も蹴った上、かなり状態が悪いはずなのに自覚症状ゼロという評判が、院内に知れ渡っていて。
どこへ行っても、
ようやく入院されたんですね(笑)
って言われるらしいです。
しかも、入院拒否の理由が猫が心配でってことも知られていて。
猫ちゃんお元気?
とかも言われるそう(笑)
変な患者

胃カメラの検査の時も、病室から検査室まで看護師さんが車イスに乗せて連れてってくれたそうなんです。
ところが、乗り心地悪いとか思ったらしく

「帰りは歩いて戻るからいいよ!」って、スタスタ歩いて病室に戻って来たとか。
連日、主治医と、そのボスにあたる先生と、インターン生たちが父の所へ来てはいろいろ質問したり、お話したりするようです。
こんなパターン、今までになかったぞ?って不思議がられてるのかも…
もはや珍獣です。
とりあえず、週末に腸にステントを入れる処置をすることに決まりました。
これがうまく行けば、年内に退院出来そうです。
(がんが無くなるわけではありませんけどね)
ステントがダメだった場合は、切らないといけなくなるため、年明けまで退院出来ないかもって話だそうで。
どうかステントで行けますようにと、祈っています。
毎日朝晩、仏壇に向かう時間が長くなりました。
母は私の願いを聞いてくれるか疑問だけど(笑)、祖父母は私の言うことは何だって聞いてくれていましたからね!
可愛い孫が、泣きながら必死で祈っているとなれば、きっと父を守ってくれると信じています。
鎮守さまにも、出勤前に参拝しています。
私も、やればできる子なんだなぁ。
父が無事退院した後も、ちゃんと毎朝ご挨拶してから仕事行こう。
父の寝室に向かって、悲しげに鳴いたりしてましたが、それはしなくなりました。
みんな、早く帰ってこーい!って待っています。
どうか、処置がうまくいきますように。
そして、父のために祈ってくださる皆さま。
本当にありがとうございます。
心から感謝しています。
皆さまの祈りまで頂けて、父はきっと早いうちに戻って来てくれると思っています。
私もがんばる!