猫が出てくる童話 | ラムちゃんマン劇場

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mogumogu*あるところに…

いっぴきのねこがいました。

ねこはあるものがだいすきでした。

ラムちゃんマン日記

それは、にんげんのブラシです。

ねこは、じぶんだけのブラシをもっていました。

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ブラシをどうつかうかというと、かんたんです。

くしまずブラシのうえにあたまをもってきて…

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どーんこすりつけるのです。

ねこはだいたいいつも

おくちまわりからいっときます。

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どーんほっぺとしょっかくのところもいっときます。

ブラシにかゆいところをこすりつけるだけで

ねこにとっては、てんにものぼるきもちになります。

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どーんみぎがおわれば

ひだりをいっときます。

こちらも、てんにものぼるきもちになります。

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どーんどーんしっかりとこすりつけます。

てんにものぼる…がぐるぐるつづきます。

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太陽おひさまがさんさんとふりそそぐばしょで

ねこはブラシのじかんをたのしみます。


ブラシよ、ごくろうであったおつかれさま

たいようよ、そつがないなどーも

にんげんよ、そなたもたいぎであったおつかりーぷ

ねこはこころのなかでそういい

ねむりはじめます。ZZz

そしてだいすきなブラシのゆめを

いつまでもみつづけるのです。どーんどーんZZz



「ねこのだいすきなじかん(未刊)」より