朝9時に着くとこんな感じ。
開館近く平成館に移動する頃には、その列の先頭が平成館エントランス、最後尾が国立博物館の門近くという長蛇の列に成長していました^^
9時半に入館。
今回は順を追ってではなくお目当ての【動植綵絵】に一目散、人もまばらな朝一の美術館、ピンと張りつめた【動植綵絵】30幅の迫力に圧倒されながら若冲ワールドを堪能。
しばらくすると広いルームが右側に4重の人垣、左側に同じくと人で埋もれていきました。
そこかしこで「ううむ~」と深~い感嘆の声。
この部屋だけかなり息苦しい...^^;
入念に執拗に(?)鑑賞、今回は【紫陽花双鶏図】に心がトキメキました。
岩の大胆なタッチと繊細濃密な鶏の対比、雌の羽根に浮かび上がる丸い突起が水泡にも見えて愉しい。
立てた尾からふわりと流れるような羽根の質感、カッと開いた右足に重心があり、上げた左足の脱力感、そして鳥特有の足のごつごつも見事に精緻で、若冲の鳥に向けた視線、研ぎ済まれた神経を感じます。
頭を低くするも雄鶏は色彩もスマートで男らしく、対を成す身を低くした雌鳥が片足を挙げて眉間あたりに持って来ている様は何かを垣間みているような、はたまた伺っているようなでとてもユーモラスで可愛らしい。
そんな二頭を上部からは涼しげに紫陽花、下部の淡いピンクのお花も可憐でクールダウンの効果もあり、一幅の中での強弱、余白のバランス、折衷な感じも好きです。
次の部屋にて岩佐又兵衛【小栗判官絵巻】(*)を拝見し、振り返ると酒井抱一。
(*)《きらめく一点 ~【皇室の名宝】展から~》☆岩佐又兵衛【小栗判官絵巻】(部分)
「剣豪の心得で味わう繊細さ」ー作家・赤瀬川原平
2009年10月20日(火)日本経済新聞夕刊より
【花鳥十二ヶ月図】に今回も癒され絵画を終えると、次章は工芸品と怒濤の名品・至宝の嵐...勝手なお話になるのですが、小品のないこの展覧会、今回もクタクタになりました。
そういえば、ブロガープレビューの時、主催者の方より「持って帰りたいお気に入りの一品とそれをどこに飾りたいか」というお題が出されていましたっけ。美術館に行ったらそういう視点で鑑賞するのが作品を身近に感じる事ができていいのだとか。
【動植綵絵】30幅全てと言いたいところですが...
工芸品も素晴らしくこちらからお持ち帰りを。
漆黒に美しい花鳥の図がスポットライトに美しく、特に葉のグリーンが眩しく鮮やかに浮かび上がった【七宝四季花鳥図花瓶】、そして、もう一品、まばゆいばかりの【菊蒔絵螺鈿棚】...ではなく、同じ作者の飾り棚ですが、落ち着いた色調に伝統的な地模様、左右に春草をあしらった【春草蒔絵棚】の二品が特にお気に入り。
出来る事なら、【春草蒔絵棚】をお持ち帰り、和室に置いてながめていたいですね^^
疲労困憊して12時に退館。
出た所、行列も全くなくスムーズな入館、お昼時にも待ち時間がありませんでした。
鑑賞される方の年齢層にも関係しているのでしょうか。
金曜夜間あるいは、平日の朝一よりもゆっくりめが比較的快適に鑑賞できるようです。
この美術展の企画運営の日経文化事業部さんのこちらによると
「今のところ平日の午後3時以降が快適にご覧いただけます。」...
「あまり知られていないのが残念なのですが、土・日・祝日は午後6時まで開館しているので、午後3時に入場されてもじっくり3時間ご堪能いただけます。」
3時間!
出品数が多いわけではありませんが、一つずつじっくり味わうとそれぐらいあっという間に時間がたってしまいます。
そうそうショップからもこんな情報がありました。
「皇室の名宝展が開幕から1週間過ぎ、売れ筋商品を調べてみました。
やはり1番人気は、伊藤若冲【動植綵絵】の絵はがきでした~」
フォーマットを【動植綵絵】に似せて作られた絵はがき、6枚セット(500円)で5週類、全部買うと展示された30幅全てがゲットできます。
このセット販売があるためでしょうか、【旭日鳳凰図】は単品での販売があるのですが、【動植綵絵】のそれぞれ単品の通常サイズの絵はがきはないようです。
ちなみに一筆箋やクリアファイルといったマストアイテムはもちろん、マグネットやボールペン、木製の付箋といったステーショナリーからカレンダーまでいろいろと揃っていました。
財布の紐も緩んでしまいますね。
10月28日にはこんな本も発売されるようです。
~予定ラインナップ~
【徹底討議】( ) 辻惟雄×山下裕二
【カラー口絵】( ) アーティストに訊く若冲この1点!
【論考】( ) 狩野博幸 横尾忠則 黒川創 高山宏 斎藤環 茂木健一郎 池上高志 池上英洋 丹生谷貴志
石岡良治( ) 樋口ヒロユキ 古谷利裕 福永信 永山薫 谷崎由依 田辺青蛙 ほか
【資料】( ) 若冲年譜
「アーティストに訊く若冲この1点!」ですか、これは面白そう!
どんな作品がラインナップされるか楽しみですね。
象と言えば...引っ張りだこの若冲さん、来年にはこちらにもお出ましです。

【伊藤若冲 ーアナザーワールドー 】
左;《月夜白梅図》宝暦(1751~1764)個人蔵(千葉市美術館寄託)
右;《白象群獣図》18世紀(江戸時代)個人蔵
平成22年4月10日(土)~5月16日(日) 静岡県立美術館
平成22年5月22日(土)~6月27日(日) 千葉市美術館
【皇室の名宝】展~第1期~。
今とても人気がある若冲さんの【動植綵絵】30幅一挙公開を目玉にしての第1期の展覧会。
タイトルに拘らず?もっと多くの人、若い方にも訪れて欲しいと美術オンチ、ただただミーハーな私でさえ思う、これとない勿体ない企画です。
足を運ぶお時間、あるといいですね。
さて、日本の至宝を鑑賞後のお昼は【池之端薮蕎麦】さんでお蕎麦を。
お味がというより量がとてもお上品。少し濃いめのおつゆです。
なかなか通には程遠く...香りを楽しむ間もなく食べちゃいました^^;
ここまで足を延ばしたのならと大山によって‘やみつきメンチ’をお土産に買って帰路へ。
身も心も満腹の一日となりました^^v




































