怒りを感じてストレスになっている話
今日、知人から相談を受けた、というか愚痴を聞きました。
職場で同僚が仕事を真面目にこなさず、しかも勤務時間中、隣でずっと話しかけてきてストレスだと。
今日はもう、机を叩きたくなるほどの怒りを感じたそうです。
あまりにも酷いので、上司に報告をする予定だそうです。
しかし、これまでも同僚の事を度々報告しているものの、改善の気配は無し。
身体に不調が出そうなので、もう明日は有給を取って休もうかと思っている程だそうです。
同僚から受ける怒り、そしてストレスには困ってしまいますよね。
どんなに上司に報告しても中々改善されない、というのも困りものです。
状況を分析すると…?
仕事でストレスを感じる、というのは誰しもある事です。
もちろん、私だって多々あります。
この問題を解決する為に、まず状況を分析してみました。
★怒りを感じた理由
→仕事を真面目にやらない・ずっと話しかけてこられる
★それに対する対応
→上司に報告する・身体に不調が出そうな為、有給を取って休もうか検討中
シンプルな箇条書きにしてみました。
そしてひとつずつ深堀りしていくと…
★仕事を真面目にやらない
→本来やらないといけない業務をやらず、結果自分がやる事になる
(自分だけではなく、他の同僚も巻き込まれて、同じように怒っているとか)
★ずっと話しかけてこられる
→仕事に集中できず、仕事が進まずストレスになる
★上司に報告
→過去にも何度か報告し、上司から注意はされているものの、改善されない
★身体に不調が出そうな為、有給を取って休もうか検討中
→過去にも似たようなストレスで、体調を崩して退職した経験がある
(現在の職場は理解ある職場なのと、急な休みでも支障が出にくい職場)
という事でした。
見解とアドバイス
私の見解としては、このままでは改善されず、ただただ自分が追い込まれていくだけ、という見解です。
というのも、上司に報告して注意してもらっても、これまで状況が一度も改善されていないからです。
つまり、今後もこの困った同僚は真面目に仕事をしないし、隣でずっと話しかけてくる、という事です。
基本的に愚痴を聞く時は、傾聴・共感し、下手に助言などはしないのですが…
過去には似たようなストレスで体調を崩し、退職した経験もある事から、このまま行くと、また体調を崩してしまう可能性があると判断。
言葉を選びつつ、アドバイスさせて頂きました。
私の提案する改善策として、まずは気持ちを直接伝える事を提案させて頂きました。
というのも、同僚の行動が改善されないというのは、その行動によって困っている人がいる、と理解してないからです。
であれば、まずすべき事は、困っているという事を伝える事です。
同僚に気持ちが伝わっていないだけかもしれないので、まずは気持ちを伝えます。
上司から注意してもらうより、ずっと同僚に伝わる行動です。
怒りを抑えなくても大丈夫?
直接的に相手を注意するのって、躊躇してしまいますよね。
相手とトラブルにならないか、とか。
相手に怒っちゃっても大丈夫か、とか。
これに対しての答えとしては、大丈夫かどうかはともかく、自分の心に対して健全でいましょう、という事です。
確かに、伝え方によってはトラブルになるかもしれません。
気まずくなるかもしれません。
でも我慢し続ける事は、自分の心が攻撃されるのを、黙って見ているという事です。
その結果、自分が体調を崩してしまっては、元も子も無いです。
しかも同僚は、自分を傷つけている事に気付きません。
これからも同じような事をしていくのでしょう。
そんな結果になるよりは、トラブルになっても、相手に気持ちを伝えた方が良いのではないでしょうか。
その方が、自分の心に対して素直だし、自分を大切にする事に繋がるし、健全だと思います。
困った気持ちの伝え方
とはいえ、相手に怒りや困った気持ちを伝えるのって、難しいですよね。
そこで、怒りや困った気持ちの伝え方の一例を紹介します。
ポイントは、『Youメッセージ』ではなく、『Iメッセージ』を使う事!
★Youメッセージとは
相手を主語とした言葉。
→「あなたは、どうして真面目に仕事をしないのか?」
★Iメッセージとは
自分を主語とした言葉。
→「私は仕事に集中ができなくて、ストレスを感じている」
Youメッセージを使うと、相手の事を決め付けたような、評価する言い方になってしまいます。
自分の事って、人に決め付けられたくないですよね。
なので結果として、こちらの言葉が相手に届かなくなりがちです。
一方でIメッセージを使うと、相手の態度に関係なく、自分がどういう状態なのかを伝えられます。
そこに相手への評価や決め付けはありません。
なので相手を傷つけず、こちらの言葉が相手に届きやすくなります。
乗り越えるべき課題
今回の愚痴に対してアドバイスした理由は、もうひとつあります。
今回のストレスとなった同僚との関わりは、知人が乗り越えるべき課題だな、と思ったからです。
過去にも似たようなケースを経験し、今回またこういった事に遭遇しました。
という事は、ここで乗り越えないと、どこに行っても同じ課題が付きまとってくるからです。
実際に考えて行動を起こす必要があるのは知人本人ですが、乗り越えるべき課題である事を気付かせたかった、と思いました。
共感、傾聴だけしていては、知人がいつまでも課題を乗り越える事ができないからです。
自分が変われば、相手が変わり、環境が変わり、そしていずれは自分の世界が変わる。
自分の世界を作り出しているのは、自分以外の何者でもないのです。
今日はそんな、怒りやストレスにまつわるお話でした。