2月の抗がん剤治療を終えたあと、私は家に帰っても、なかなか体が思うように動きませんでした。
手足は冷たく、階段を上がるのもやっと。
食べることも、眠ることも、まるで戦いのようでした。
それでも「これで少しは良くなるかもしれない」と信じていました。

 

2回目の抗がん剤治療へ

3月23日、2回目の抗がん剤治療のために再び入院しました。
前回よりも副作用が出ないように祈りながらも、体は正直でした。


水を飲むとのどの針が刺さる感覚。

胃の中でボコボコとガスが上がる感覚。(マグマが胃の中にあるような感じ)
冷たいものを触ると、指先がビリビリと痛む。
体力が落ち、車椅子での移動が続きました。

 

病室の窓から見える春の光はやさしかったけれど、
私にはその光が、遠い世界のもののように感じられました。

 

体重35キロ。心まで削られるような日々

食べても吐いてしまう。
食欲がなく、体重は35キロまで落ちました。


鏡を見ると、頬はこけ、髪は抜け落ち、目の下にはクマ。

下着もぶかぶかで、寝間着のズボンはズレ落ちそう。


「このままどうなってしまうんだろう」と思うことが、何度もありました。

 

看護師さんが「もう少しですよ」と笑顔で声をかけてくれても、その優しさが胸に刺さって泣きたくなることもありました。

 

正直、あの時は――
「もう続けられないかもしれない」
そう思っていました。

 

それでもあきらめなかった理由

そんな中で、夜、スマホに届いた娘からのLINE。
「ママ、帰ってきたら一緒に桜見ようね🌸」


そのたった一行のメッセージで、私は涙が止まりませんでした。「この子の笑顔を、もう一度ちゃんと見たい」
その気持ちだけで、私は翌朝の点滴にも向き合うことができました。

 

そしてもう一つ――病室でそばにいた小さな存在。
娘が送ってくれた飼い猫たちの写真。


一番なついている黒猫のクーちゃんは急にご飯を食べれなくなってしまったと聞いて

 

私が帰ってこないことで不安になってるんだなと思うと、
「帰りたい」という気持ちが、心の奥から湧いてきました。

 

小さな希望を感じた日

退院の日、帰る前の清算で会計に行き、病室に戻るまでの間にぶっ倒れてしまった(汗)さっさと帰りたいのに、また病室に戻り点滴をしてもらう(笑)

 

最後の点滴が終わり、やっと退院。

 

外の空気を吸った瞬間、
「まだ私は生きている」と実感しました。


たったそれだけのことなのに、涙が出るほど嬉しかった。

 

そして、家に戻ってすぐ、娘が炊いてくれた白いご飯の香り。一口だけ食べられたとき、

「これが幸せなんだ」と、心の底から思いました。

 

それでも、前を向く

3月の入院は、私にとって“あきらめない意味”を教えてくれた時間でした。どんなに体が弱っても、心のどこかに「生きたい」という気持ちがある。


それを支えてくれたのは、家族と、猫たちと、友人からのメッセージ、そして自分の中の小さな希望でした。

 

抗がん剤はつらい。
それでも、効いている証拠だと信じて、
私はまた次の治療に向かうことを選びました。

 

 

次回予告
次は「4月〜5月、少しずつ取り戻した日常」について。
髪の毛が抜け、体重も減り続けたけれど、
食事を通して“生きる力”を感じ始めた頃のことを綴ります。

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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