読書が苦手な子のための、読書感想文対策 | 私のしおり

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日記・雑感。
専業主夫になった夫と、家事全部しなくなってみてわかったこと。
謎な夫の生態とともに綴っていきたいと思います。

お久しぶりです。夕海です。

 

Twitterで「読書感想文の書き方、私の時代にも欲しかったー!」って記事。

うんうん、確かにわかりやすい。

 

でもあれ…?

これ、読書感想文苦手な息子のために当時ネットで探しまくってやらせたけど、

「息子はこれだけでは全然ダメだったな…」

 

いえ、この手引きが役に立たないということではないです。

うちの息子が読書自体がもう苦手でしょうがなかったので、ここまでわかりやすい手引きがあってももう少しナビがいる。という話なんです。

 

そんな息子用に数年がかりで試行錯誤してなんとかうまく行ったやり方を昔のブログに書いていたので、それをリメイクして載せたいと思います。

 

 

鉛筆

 

夏休みの定番宿題、読書感想文。
息子が2年生時散々苦労したので、3年生の時は対策を練りました。

うまく行くかは見切り発車。とにかくやるしかない。


1)ネットで拾った“押さえておくポイント"をアンケート形式で書き出させる。


2)雑でいいので、とりあえず適当に感想を3枚分書く(裏紙にプリントした自作原稿用紙使用)

3)句読点やカギカッコ等ルールに沿うように赤ペン校正。内容は、文脈があまりにおかしいところ以外は指摘せず。

4)赤ペンを元にもう一度書く。(裏紙にプリントした自作原稿用紙使用)

5)内容チェックをして本番。基本は4)をそのまま丁寧に書き直すだけ。


 

1)ネットで拾った“押さえておくポイント"をアンケート形式で書き出させる。


これが、まさに最初のツイートの手引きとほぼ同じものです。
やらせてみると結構惨憺たる内容で。


Q.なぜこの本を選びましたか?
A.「なんとなく」
 ……いっそ「お母ちゃんに言われたから」の方がまだマシであった。


Q.主人公にすごいなと感じたところは。
A.「ない」
 ……マジか。

 


ただ、それでもこの工程はないよりはマシで。

 

最初は実は(2)から始めたんです。ただ、その内容があんまりにもあんまりで、急遽ネットで読書感想文のコツを調べてプリントしたのです。

 

裏話ですが、当時はそれを探すのさえ苦労して。

というのもほとんどの読書感想文アドバイスサイトが、コンクールに応募するようなレベルのサイトだったからです。

 

それだけ苦労したからこそ、数年前の私はブログで残しておこうと思ったんですね。

 

だから、こういう基本中の基本の手引きが学校で配られるようになったというのは大変ありがたいことだと思います。

 

 

2)雑でいいので、とりあえず適当に感想を3枚分書く(本番ではない原稿用紙使用)

 

「雑でいい」「適当でいい」「読めればいいからとりあえず書け」

というのはハードル低かったらしく、割とあっさり書いてくれました。

 

この時にこだわったのは

「本番の原稿用紙ではない紙」
「でも、本番と同じ400字の原稿用紙形式の紙」

ということ。

 

訳のわからないままいきなり学校の綺麗な原稿用紙に書いても、結局消しゴムでぐしゃぐしゃ……
本人もテンション下がるし、付き合う方もぐったり。原稿も汚くなる。


どうせ何回も書く羽目になるんなら、せめて消す手間なくそう。

どうでもいい紙に書けばキレイに書く必要もないし、お互いのストレス半減。←ここ大事
 

原稿用紙でない紙に下書きすると字数がわからない&モチベーション上がらないと思ったので、同じような原稿用紙形式であることもこだわりました。とはいえ、そのために原稿用紙買うのはめんどくさいです。今はネット上で原稿用紙のテンプレいくらでもあるので、それを裏紙にプリントしました。

 

今探して見たら、こちらのサイトさんが結構良さそうでした。

 

私の場合は本物とほぼ同じ体裁というところにこだわったので、400字のテンプレを半々にしてB5の紙にプリントしてくっつけるという、今思えばちょい面倒なことをしました(笑)

(※家のプリンタがA4までだったため)



3)句読点やカギカッコ等ルールに沿うように赤ペン校正。文脈がおかしいところ以外は、内容は指摘せず。

 

で、出来上がってきた息子の下書きですが。

 

「うん…たしかに読めれば良いって言った…うん…。…これが彼の限界なのであろう…」

 

という内容でしたが、とりあえずいいのです。

句読点、カギカッコとかルールに沿わないといけない部分に赤ペン先生

文章については、あまりのアレさに下手に手を出すとそこが親の文章だと即バレするレベルだったので、文脈おかしいところなど最低限のみ指摘。

 

4)赤ペンを元にもう一度書く。(本番ではない原稿用紙使用)

さて、赤ペン校正したものをもう一度、下書き用の原稿用紙に書き直します。

(3)の工程で手応えがあった子の場合は、ここでもう本番行ってもいいと思いますが、

うちの子の場合は本番はもう右から左に書き写すだけ、にしないと上手くいかないと思ったので、もう一段階踏みました。

 

 

さて、赤ペン先生をまた書き写すだけ…これもハードル低かったようでサックリやってくれました。
しかしここでびっくり。なんか文章変わっとる。
書き直し中に思うところあったのか、文章が少し良くなっていました。


5)内容チェックをして本番。基本は4)をそのまま丁寧に書き直すだけ。

最終的におかしいところだけ少し赤ペン入れ、いよいよ本番。
学校の原稿用紙に、この内容をキレイに清書したら完成!

 


うちの子の場合、ここで仕上がりを見たら…

また変わっとる!
更に良くなっとるがな!!(当社比)

確かに「少し変えてもいい?」とは言われた。
けど…すんごく良くなってる!(当社比)

同じ文章をくりかえし、しかしあくまで事務的に書いていったことで、自分の文章を客観的に見れたのかもしれません。

感想文の内容自体には一切文句言わず、文法の間違いや文章のルールの部分についてのみしか指摘しなかったので、嫌気が出なかったのもあるかもしれません。


嬉しい誤算もあり、実は私の思惑以上に読書感想文は無事完了したのでした😊
息子もあまり負担にならず書けたようです。

 



とは言え、当初買った学年相応の課題図書が彼にはとても無理で(笑)

「とにかく感想が書ければいい」というレベル(ほぼ絵本)にハードルを下げて…という感じなのですが、出来りゃいいんです(笑)

人には得手不得手があります。私は2年生時にひどく苦労した事で「苦手な子に普通のやり方でやらせようとしてもそもそも伝わらない」という事がよ~くわかったのです。

(あと、フツーに2度とあれを経験したくなかった(笑))


息子の失敗を見て、性格を考えて立てた対策なので、他の子で全く同じようにしても上手く行くかはわかりませんが、参考になれば嬉しいです。

 

 

 

お子さんの性格や傾向に合わせてアレンジして頂けたら嬉しいです。