バイクにジーンズにスニーカー
これ、僕のバイク。
お爺ちゃんの形見。
子どもの頃から、
大人になったら、こういうバイクに乗りたい
と思ってた。
お爺ちゃんが亡くなって、
形見分けみたいな話のとき
「バイクだけは、俺、貰いますから」
と言い切って、乗って帰ってきた。
子どもの頃から好きだったのは、こういうバイク。
誰もが振り返るような、シャレたものでも、格好良い外国のものでもなく、
こういうホンダとか、カワサキの
ちょい古い、よれた感じの。
それに、何でもないジーンズに、スニーカーで乗ってる感じが好き。
スニーカーは、こういう昔っぽい、ハイテクと無縁、みたいな顔のものが好き。
でも、子どもの頃に描いた、
バイクに乗ってる自分の姿は、
せいぜい二十歳とか二十五歳で。
まさか、四十歳手前にもなって、子ども三人いて。
それなのに、まだバイクに乗ってるとは
想像できなかったなー。
自分が思い描いた、未来の自分よりも良い塩梅に仕上がっている。
仕事中の自分の格好が、またw
客観的に見ると結構、キテる。
見た感じ、大学生の頃のまま。
Teeシャツなんて、
コカコーラって書いてある。真っ赤。
普通の平日の昼間。こんな服を着て打ち合わせに行ったり、会議に出たり。
僕が二十五歳のとき、お袋が真顔で言った。
食卓を挟んで、夕食どき。
「あのさ。そろそろ、青春終わったら」
「ヤダよ」と僕が答えた、あの日から約13年。
この日々が、あと何年続くか。
お袋の父親、つまり僕のお爺ちゃんは、
88歳までバイクに乗ってた。
そう。今、僕が乗ってるバイクに。
青春をこじらせるのは、
お袋の家系だからね。
そこんところ、宜しく。
バリバリー。
iPhoneからの投稿
お爺ちゃんの形見。
子どもの頃から、
大人になったら、こういうバイクに乗りたい
と思ってた。
お爺ちゃんが亡くなって、
形見分けみたいな話のとき
「バイクだけは、俺、貰いますから」
と言い切って、乗って帰ってきた。
子どもの頃から好きだったのは、こういうバイク。
誰もが振り返るような、シャレたものでも、格好良い外国のものでもなく、
こういうホンダとか、カワサキの
ちょい古い、よれた感じの。
それに、何でもないジーンズに、スニーカーで乗ってる感じが好き。
スニーカーは、こういう昔っぽい、ハイテクと無縁、みたいな顔のものが好き。
でも、子どもの頃に描いた、
バイクに乗ってる自分の姿は、
せいぜい二十歳とか二十五歳で。
まさか、四十歳手前にもなって、子ども三人いて。
それなのに、まだバイクに乗ってるとは
想像できなかったなー。
自分が思い描いた、未来の自分よりも良い塩梅に仕上がっている。
仕事中の自分の格好が、またw
客観的に見ると結構、キテる。
見た感じ、大学生の頃のまま。
コカコーラって書いてある。真っ赤。
普通の平日の昼間。こんな服を着て打ち合わせに行ったり、会議に出たり。
僕が二十五歳のとき、お袋が真顔で言った。
食卓を挟んで、夕食どき。
「あのさ。そろそろ、青春終わったら」
「ヤダよ」と僕が答えた、あの日から約13年。
この日々が、あと何年続くか。
お袋の父親、つまり僕のお爺ちゃんは、
88歳までバイクに乗ってた。
そう。今、僕が乗ってるバイクに。
青春をこじらせるのは、
お袋の家系だからね。
そこんところ、宜しく。
バリバリー。
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