お薦めできない好きな映画

今、この瞬間、日本映画専門CHで
映画「麻雀放浪記」放送中のようです。

久しぶりに
見たいぜー。

僕の好きなシーンを紹介しましょう。
誰にも頼まれてないけど。

２回連続で天和をあがった出目徳（高品格）に、
ドサ健（鹿賀丈史）が「ふざけるなー！」と怒鳴る。



それに対して、出目徳が一瞥もくれずに
つぶやくように言うんだよねー。




おや、インチキだってのかい？
ドサ健という勇ましいバクチ打ちがいる
って聞いて打ちに来たんだが。

そいつが抜かしたんだな？
インチキだから払えねえって？

これ聞いて、ドサ健が「ぐむぅぅ」と引き下がるシーン。
あれ、いいねー。





プロの麻雀打ちの世界では、
イカサマも立派な技術。

それを承知でやってんだろうに
イカサマだから払えないってのは、ダッセーなー、お前。

と言外に言うてるんだけど、それ聞いて、引き下がる、ってやりとり。
このシーンで、見てる人にハッキリと伝えるんだよね。

そういう世界で生きる人の
物語ですよ、って。

いえーい、カッチブー。
僕が好きなのは、もちろん、ドサ健です。


麻雀放浪記（1984年公開）
監督：和田誠（イラストレーターで、料理研究家の平野レミの旦那っ!!）
原作：阿佐田哲也（直木賞と川端文学賞獲ってる色川武大の麻雀小説のときの変名w）

和田誠が48歳くらいの映画。「僕もあと10年」って逆算でカウントしたり。
まだまだ、経験、と。


麻雀放浪記、凄く良い映画です。
まったく、お薦めできないけど。