時代のやや先
いつの時代も、
先のことは見えない。
その見えてない先を
あたかも見てきたような顔して
世に見せて行く。
それこそが「流行をつくる」という、
仕事なのだろう。
さっき、CSで
「夜のヒットスタジオ」を見た。
世良公則が「燃えろ良い女」を歌ってるときのセット。
いや、セットというには、余りにも前衛的な。
なんだ、これ?
もうね。
ポカーンなわけですよ。
時代のやや先を見せたつもりが、
ずーっと先すぎて、
三十年たった今も、まだ追いつかない。
のかな?
もしくは、当時の視聴者が見た通り、
そして、僕が今、見えたまんま
完全に迷走してるのかな。
このセットが、バクチだとしたら
何に賭けたかったんだろう。
このセットを考えた人、
提案を受けいれた人、
歌い上げた世良さん、
皆さん、完全に負けてますよ。
ハコテンですよ。
それでも、
時代のやや先に切り込まなければいけない。
それが仕事ならば。
因果な商売である。エンタメ。





