SNSでは中国の失業者の増加や地方財政の破綻など、テレビでは報道されない状況が配信されています。
10年前、私は日本人女性社長として、浙江省の杭州にある衣料品の検品工場に招聘されていました。数百人の工員たちに挨拶をして広い敷地内を視察しました。夜には董事長、総経理、通訳夫妻とご子息や友人など共産党系企業の役員たちと共に高級ホテルで会食をしました。観光地のシータン(西塘)、西湖を巡り、上海のホテルに泊りました。同行してくれた長男と空港の免税店でお土産選びをしたのが幸せな思い出です。
このあと離婚、新たな事業立ち上げるもコロナで閉鎖、失業、国庫と銀行からの融資返済による借金苦、清掃員や介護のかけもちトリプルワーク…いろいろあって現在は正社員1年目。
ほんの数年間の華やかな記憶。
10年前から、上海は人が少なかった。中国はもっと人が溢れているイメージでしたが実際はガラガラでした。あれから10年。やはり傾き続けているのでしょうか。通訳女性の幼稚園児だった息子さんは、現在は高校生になっているはずですが、元気にしているのでしょうか。
もう今の私とは何の関係もない話ですが、直接関わっていた中国人の人たちの現状を憂えずにはいられない今日この頃なのです。




