「うおわぁああぁぁぁぁぁっっっ!!!!」

「うるさい!」

私は起きるなり叫び声をあげた。時計を見ると、7時25分を指していた。

「いってきますー!!」

5分で支度を済ませ、私は猛ダッシュで学校へ向かった。ったく、掃除に間に合わねぇ。

そもそも何故こんな時間に起きてしまったのか。大体の理由は分かっている。昨日早く寝すぎたのだ。私は“早寝早起き”ができないわけで、早く寝ると朝起きれないのだ。いつも12時くらいに寝ているから、いつもの時間に寝ればいつもの時間に起きられる。生活習慣とは大事なものだ。


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


教室に着いたのは40分だった。支度も終わり、やっと落ち着いた。

「さぁーて、読書読書」

そう言って取り出したのは「KILL☠GAME」だ。これがもうすぐ読み終わりそうなので早く読みたかったのだ。はてさてどんな結末になるのやら・・・。

多少にやけながら本を読んでいると、不意に横から肩をたたかれた。

「よっ」

見ると、教室の扉のところに龍斗がいた。

「おはよ」

「おはよう。何の用?」

「いきなり冷たいなー。それ、その本」

龍斗は私の読んでいる本を指差して言った。

「俺もそれ読みたいんだけど買いに行ってる暇なくてさ。よかったら、貸してくんねぇ?」

突然の要望に一瞬躊躇った。だってまだ読み終わってねぇし。

「読み終わったらでいいからさ!」

私の心を見透かしたかのようなタイミングの提案だった。貸すのは別に嫌じゃないし、龍斗ならむしろ嬉しかった。

「いいよ。じゃあ読み終わったら持ってくね」

「おう!」

そう言うと、龍斗は「やっべもうこんな時間」と言いながら走り去って行った。

ていうか、あれ、岸山は?

通常なら私の席と扉のあいだにいるはずの岸山がいない。不思議に思って教室を見渡すと、あ、いた。前の席の川内と話していた。休みじゃなかったのか。

「ふぅ・・・。」

ため息をついて、私は読書を再開した。

ちょうど55分のチャイムが鳴った。