こんにちは!カイちゃんです
先日、室内ドアについてご質問を受けることがあったので、せっかくの機会なのでお話しさせて頂こうと思います!
今回はこちら、「引き戸」です
引き戸なんですが、「アウトセットってなんですか?」という質問を受けました。
結論から言うと、アウトセットも引き戸のことです
引き戸と聞くと、壁の内面の上下の枠にレールがついており、ドアを開閉する仕様を想像される方が多いのではないかと思います。
アウトセット引き戸とは、壁の外面上部の枠にレールがついているもので、下部にはレールがありません。
壁の外側でドアが開閉する仕様のことなんですね!
下部にレールがないので、同じ床材を使うことができます。
ドアを開けた先の床材が違う床材だった場合は敷居がついたりします。文章にするとわかりづらいので写真でご説明しますね。
こちらが通常の引き戸(レールタイプの引き戸)です。
壁の内面でドアの開閉を行い下部の枠にレールがあります。
続いて、こちらがアウトセット引き戸です。
壁の外面でドアを開閉し、下部にはレールがありません。レールタイプの引き戸とはまた違った雰囲気になりますね。
一言でまとめるとアウトセットとは、壁の外面で開閉する引き戸ということです
続いて、アウトセット引き戸のメリット・デメリットをご紹介致します
アウトセット引き戸のメリットは
①壁外面での開閉のため施工やリフォームがしやすい。
②吊戸式なのでドアの開閉の音が静か。
③下部にレールがないためバリアフリー性も高い。
レールがないので溝の埃掃除がないのもメリットですね。レールがあると隙間に埃が入りこんで掃除がしにくくなります
続いてデメリットは、
①壁と扉の間、下部の隙間が空きやすい。
②隙間があるため、臭いや音漏れが通常の引き戸に比べ大きく、気密性も低い。
③下部が固定されていないため大きな力が加わると壊れやすい。
またアウトセットでは扉2枚の片引き戸や、引き違い戸といった仕様をとることが出来ません。開口枠と扉の間に隙間があくためだと言われています。
アウトセットに限らずですが、どのタイプの室内建具でも少なからずメリット・デメリットはありますので、自分の生活スタイルや使い勝手・デザインなどを考えて採用したいところですね
今回はアウトセット引き戸についてお話しさせて頂きました。
最後にアウトセットの引き戸を使用した施工例をご覧ください。
右手側の扉がアウトセットになります。
正面の扉がアウトセットになります。
こちらはアウトセットのメリット活かして、洗面室の扉を閉めると、収納棚が現れ、扉を開けると収納棚を隠すことができます。
打ち合わせやお話をさせていただく中で、もし、わからない言葉が出てきたときは、遠慮なく聞いてくださいね!
以上カイちゃんでした
Instagramの施工例もぜひ見てください!