旧村山龍平邸 見学会 | 雪猿日記

旧村山龍平邸 見学会

大阪府建築士会の見学会「村山龍平邸・洋館」の見学会へ参加しました。
神戸市東灘区の御影にあって、阪神間の住宅地の中でも、大邸宅が多いエリアです。
同じ敷地内にある香雪美術館が有名で、朝日新聞社の創業者・村山龍平による日本・東洋のコレクションを収蔵しています。

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旧村山邸と同じ敷地内にある香雪美術館

$雪猿日記-香雪美術館1
御影駅からの道は風情があります

見学した洋館は、段差の大きい敷地をそのまま利用して、門から見ると2階建て、反対側の庭から見ると3層構造になっていて、2階から入る格好です。
煉瓦造の部分は壁厚がかなり厚く、阪神淡路大震災でも煙突が折れただけで、構造体には大きな影響はなかったそうです。
残念ながら、室内の写真撮影は禁止でしたので写真はありませんが、小林義雄による家具・調度は吟味された素材と凝ったディテールで、華美にならず上品なインテリアとなっています。

$雪猿日記-旧村山邸
<村山龍平邸・洋館>
構造 地上3階建て(1・2階煉瓦造、3階木造)
   寄棟・銅板葺き(元は天然スレート葺き)
規模 南北13.2M、東西20.0M
   軒高9.1M、棟高12.5M
   建築面積226.11㎡
築年 明治42年(1909年)
設計 河合幾次
施工 竹中工務店
※ 重要文化財

$雪猿日記-御影周辺図
旧村山邸の周辺(大正時代)