中川さんの伝えてきたモノを視ていたら
上祐さんに言いたくても言えんかった苦しみ
麻原に利用される経緯を視るだけで
中川さんの苦しみと悲しみがダイレクトにくる

小学校 〜 高校
中川智正の全てを麻原に握られて
主は甲本さんやけど他にも居るやんか

本を書いてくれた親友の人
たけし軍団の水道橋博士
ブルーハーツの甲本さんの拉致は
10代の確保 麻原は幹部に対して
家族の安否をチラつかせるやり方をしない

だけど中川さんに対しては
家族じゃなく 友達 を人質に取って
リトル麻原に仕立てあげられる

私の拉致が成功していても
友達を人質にされるのは変わらんけど
ブルーハーツの甲本さんよりも有効な切り札
ゲルニカの女子生徒が手に入れば機嫌は良い

93年のあの日に
ブルーハーツ と私に言えば良かったんよ
関係者の私はそのワードを聞けば分かる

拉致が成功した現実は
更に悲惨な結末になってしまうけど
中川智正の人生は 1人じゃない 
崩壊までの2年は更に辛いモノになって
上祐さんと私の共通点を麻原に知られた事を
自分のせいだと自分を責めるけど1人じゃない

辛くて苦しくて
麻原に指示されるまま犯行を重ねても
信じる 信じない この対象じゃない
麻原の狂った妄想の犠牲になっていても
1人で泣いたりせんでいい

どんなに辛かったかと思う
命のカウントダウンが始まらんと
自分のもうひとつの人生が視えん

拉致失敗が意図的だとバレないように
麻原の指示を受けたら犯行を重ねて
最後の方は狂ってたと思う

人相が変わるまでに追い込まれて
自分をそこまで追い込めるって
何かがないと無理な話

友達であり私の存在
麻原は最後の方は隠しもせずに
お前が役立たずやから ! って
私の拉致失敗を責められて折檻される

麻原は妄想にとり憑かれ
武力行使を進めて犯罪を重ねていても
小心者やから が必要

鎧になるのは女子生徒の私
国に対しても自分の体験を口にしない
そんな女子生徒を側に置いておけば
安心が出来ると思うのは間違い

それでも妄想は止まらんのやから
妄想の果てに女子生徒が側に居ないのは
中川が失敗したから この怒りは
春の事件を起こして逃亡を指示しても
解けずに中川さんだけに辛く当たる

崩壊を迎えても
麻原の中にある妄想のままで言うと
パールと上祐がいる この安心感
自分は選ばれた者として君臨して
罪のない人達を殺しても平気な顔をしていて
そんな男が最後に拠り所にするのが私達 

逮捕されようが
信者達は麻原を信じて脱会しない

それで信者達の中で
拠り所になるのは マイトレーヤ正大師
パールヴァティー正悟師がオウムに居てくれる この事実があれば信者達は
無条件に麻原を信じるし洗脳されている事実すら
信じらんのは強みになるやろ

中川さんが逮捕されても
マッドDr. と誰もが言うような立場
記憶を消したり自白剤を飲ませて自白させたり
優しい笑顔の裏を信者は見とるんよ

リトル麻原に成り下がって
目に光が消えて淡々とこなす姿
信者にそう思われたら終わり

麻原にとって中川さんは 使い捨ての駒
大切なのは頭の回転が早く外部の人間に
知られている上祐さんと女子生徒の私

警察で私の拉致計画を話して
崩壊するまで拉致計画は実行可能
この事だけは素直に話したんやろね

議員の人らはバカじゃないから
その話を聞いて私の本籍から洗い出して
上祐さんと同じ場所が本籍地だということ
麻原がどうして女子生徒を欲しがったのか
それと同時に麻原の霊力は本物だと分かる

ブルーハーツとの繋がりもあって
色々な事を含む話でも罪は罪

中川さんの死刑は変わらんと思うけど
カウントダウンが始まって視る夢は
自分が守った人生だと分かって
どうやったんやろと思うよ

私は冷静に拉致を受け入れる
クソオヤジと2人の絹子への恨みから
パールヴァティーとふざけた名前を付けられても
オウムの中での名前なだけやんか

自分ちの因縁も知っていたから
因縁が用意した人生は受け入れるつもり
中川さんが守ってくれた人生やったけど
私がゲルニカの女子生徒になった時点で
決まってた人生はこっちやったんよ

あの日私の目を見た瞬間に
静電気が走って一瞬で視えたのがあったから
拉致をせずに帰ってくれたけどさ

上祐さんも巻き込む事を分かってたんよ

麻原のお気に入りの弟子で
口答えしても許される人でも
知らぬ間に麻原に利用される人でもある

本籍地が同じなだけじゃなく
中川さんの犯罪を知った時に
私が責めるのはオウムに引き入れた上祐さん

そうなれば上祐さんはどうなると思う?
飄々と見せるのは外部の人間にだけ
私に責められてしまえばずっと後悔する

麻原って妄想が激しかったくせに
上祐さんを繋ぎ止める術を知っている男
後継団体から脱会して自分で作るとしても
自分は逮捕されていようが狂っていようが
狂う前の考えは生きる

罪があっても早々に出てきて
犯罪に加担させてなかったとしても
一生消えない思いを植え付けるのが麻原

全て中川さんの計画で
消え去った麻原の計画になったけど
本当にそうなってたら悲惨すぎん ?

死刑執行の一報を聞いて
中川智正死刑執行 これを見れば
私の姿が思い浮かぶ 中川さんについて
特集が組まれたTVを見ても思い出すやろ

2人は仲が良かったみたいやし
上祐さんに対しての言葉もあったやんか

麻原に嘘をついた事も
上祐さんには分かってほしいみたい

妄信的になった事は1度もなく
自分の霊力に振り回された結果やけど
犯罪に手を染めた立場でも 最初で最後の謀反を起こした 友達と女子生徒を守りたくて
謀反を起こしたけど自分の意思だったって

麻原が名指しをする時は
必ず意味があって私の場合は
女子生徒で本籍地が同じやったやんか

金目的以外で言ったのは私が初めて
上祐さんなら麻原の言葉の意味が分かるとか
2人にしか分からん事なんやろけど

確かに麻原が名指ししたのは私だけ
後は自分好みの子の拉致はランダムやし
麻原が喜ぶ事だらけが私やん

女子生徒で上祐さんと同じ
中川智正と結婚させればこっちのもの
国に対抗出来る人物の存在は嬉しい

自分の事ながら
名前からして麻原を喜ばせるとは
中川さんと同じ意味なのはムカつくとして
それを顔に出さず偉そうに言うのが麻原

ホーリーネーム付けとるくせに
ウチらの名前の同じに対して 運命の相手とはこういう一致がある やら言って
信者に対して夢物語を語って更に信じさせる

私に対しては
名前を一切呼ばずに パール として
特別感を信者に植え付けて唯一無二だと見せ
上祐さんと2人更に特別視させる

やり方が狡猾のようで
麻原劇場やから何でも信じるんよ

でも中川さんの嘘を見抜けんで
失敗したと思い込んで折檻続けても
中川さんは腹の中でずっと思う事がある

全てを遺して死刑になったのも
麻原に対しての復讐の意味もある

死刑になる事は誰も恨まずやけど
麻原に対しては 、、、ある

私としては口が悪い中川智正を見て
嬉しかったけどね

それが普通の感覚
死んでまで良い人を演じる必要はない