
中川智正さんは絶望からオウムに入っても
私が入ると更に悲惨な人生になってしまう
彼女さんは普通の女の子で清純可憐の人
私は麻原が扱いを慎重になるタイプの女
創価学会員の親友のママさんは強いから
オウム真理教でも関係なく取り戻しに来る
親友のママが私を養女にしようとするんやから
どんなに悲惨な家庭環境やったか分かるやろ
自分を理解してくれた初めての人間
その相手が悲惨な人生を生きてきたと知ると
麻原から私を守ろうとして無限ループに
1番汚い仕事を中川さんは麻原にさせられる
鬼畜すぎる内容で書く気にならんけど
中川智正さんの声を殺して泣く姿は辛いよね
普通の女の子が彼女で
オウム真理教に入れば国に争いを起こした
その事件の重要人物で麻原が道具として
オウム真理教に必要不可欠な女だと触れ回る
ホーリーネームも誰も使えない名前を使う
それだけで分かりすぎるんやけどね
何度も警視庁の場面を視るんやけど
犯罪を知りながら止められんにしても
中川智正を支えた理由を追求されるんよね
未成年やから厳しい取り調べは無いけど
違う視点から上祐さんの立場と役割まで
それでも刑事相手にハッキリものを言いよる
何度も出るのが中川智正は家族って言葉
子供の事を考えて支えたにしても犯罪は酷い
中川さんは自分の子供を作る資格がない人
そんな事は分かっとるけど知らんかった時に
結婚しとるんやから何度もそれを伝えよる
逮捕された後がそうなるんやから
崩壊までの数年間は生きるか死ぬかの瀬戸際
だから私も早川パパに金を握らせてでも
犯罪をする時に教えてもらうんよ
出張と言われて騙される訳がない
中川智正と井上嘉浩2人はセットのように
役割は違えど犯罪現場に必ず2人がいる
教団内の犯罪の時に私は東京に足止め
ホテルかマンションどちらかに泊まらされる
子供はダーキニーが世話をしよるから人質
中川さんは子供たちと同じ敷地に居ながら
犯罪をさせられ後処理までさせられる
殺人を犯しとると麻原に言われた日から
逃げ道は絶たれたけどそれ以上に今後を見て
行動する自分の冷静さが嫌にもなる
井上さんが死刑囚になるか分からんけど
中川さんは確実にその道から逃れられん
期限付きの命 だと分かってしまう
実際でも中川さんは麻原に脅されとるやん
自分を捨てて麻原に従ったにしても
根底には麻原の脅しと暴力で屈したのがある
どんな気持ちでifを視よったんか
古い広島拘置所で差し入れする所もなく
誰よりも死刑の日まで辛かったのは中川さん
自分の骨を抜け殻と言える人やからこそ
家族を守る事だけに専念したんやろけど
眠るとifが繰り返し夢に出てくる
私は死刑執行の瞬間に届けられた
福岡拘置所の早川パパに何も感じず
広島拘置所の中川さんに瞬間的にね
あの瞬間の一瞬でifの相手だと悟ったんよ
それと同時に吊るされとる姿を視てしまう
全てを視たのはその後になるからこの時は
中川智正の悲しさだけが私に届いた
夢で中川さんが出てきて
拘置所の刑場まで一緒に見た時も
死刑反対の気持ちにならんかったのに
それでいいって言いながら自分のあの日を
真っ直ぐに見つめる強さがあるくせに
絶望して出家した事実は見たくないって
今は前より強くなっとるから良いんやろ
私が代弁して書く事は中川智正の言葉のまま
それと同時にifが本来の道やったと分かる
現実より辛い道になるのが証拠
本来の道が現実より楽な訳がない
子供を抱いて泣く姿も
1人で声を押し殺して裏で泣く姿も
上祐さんに泣きながら辛さを訴えるのも
視るだけで辛さが届いてしまう
現実でも上祐さんに言いたかったんやろ
プライドや立場を無視して言いたいだけ
出来んかったからこそ本来の道の自分を見て
中川さんも少なからず傷ついとるんよ
私がいるだけでこうも変わるのかって
私が裏切ったら中川智正が私を殺さないかん
それは変わらんけど気持ちを吐き出していい
それが出来るだけでも違うんやろね
私を殺したくないって
泣きながら上祐さんに訴えたり
オウム真理教は最初から殺人集団だったのか
自分を入れた上祐さんに訴えられる
1番印象的なのは
本来の道の中川智正が上祐さんに
誰より綺麗な殺人が出来るから
ワシが選ばれたんですよ って
ステージが上の上祐さんに対してその時だけ
少し砕けた話し方をしよる場面
現実と同じ犯罪をするのは変わらんけど
人間模様の違いがあれば少しは救われた
中川さんは死後の今になって
やっと救われよるんよ
何度も言うのが上祐さんのこと
上祐さんを見ても色眼鏡で見ずに
私自身の目で見た事を信じてほしいって
私は最初から上祐史浩って人を見て
嫌な感じは受けたことが無い
だから逮捕された時に泣いたやん
今ならその涙はこれに続くと分かるけど
無意識で理解しとる事ほど厄介はないよ