霊感が強いと霊視が出来るだけやなく
離れていても異変を感じる力が強かったりする
夜明け前に胸騒ぎと同時に恨みの念が飛んできた
追いつめられる感覚と強迫観念が押し寄せてさ
冷静に考えて導き出した答えは 実家絡みと祖父母絡みで何かあった 叔母は人の道を踏み外したって祖母に言われたぐらいやからね

叔母に何かあると思ってたけど
旧正月を迎えるか迎えんか分からんな

元旦に叔母の夢を見たのは予知夢
祖父母と先祖に意識を集中して伝わるのは

ちえが争いの渦中に
飛び込む事はない 見よきなさい

叔母を墓に入れんようにするのは
祖父母の考えであり先祖の一致した考え
緑さんの葬式を簡単に済ませて戒名も違う

緑さんが死んだのが2010年やから
今年で9年になるけど10年ならずに…ね

おばあちゃんの怒りと恨みは半端ない 
長年財産放棄で言われ続けて遺族年金は高いのに
タバコ銭しか渡されずに自分の葬式は簡素なモノ
おじいちゃんと同じ戒名にしてもらえん

私が知った時に
気に入っとるとか嘘ついとったけど
祖父母の墓に入れん!って言い出したのは緑さん
おじいちゃんは娘と思わずに見限った存在
先祖の全員が子孫と認めんのが叔母
私は叔母に憎まれて嫌われてきたけど
そんな事があったから家を捨てて今がある
そう思えばもういいや、ってなるけどね   

緑さんはそうはいかん 
私がウチで1番優しいってのは本当
緑さんもおじいちゃんも先祖も私みたいやない
一族が私よりも冷たくて容赦ないんだよ
私の母親と妹はヘタレやけど私がおるから良かやん
叔母の娘と息子も同罪と考えるのが怖すぎるんよ
墓参りも仏壇に手を合わせる事も読経もした事ない
私だけが先祖供養をして朝晩の読経は欠かさない
グレててもそれだけは続けるから補導歴ナシ !

私は実の母親に酷い事はしきらん
単体では良いヤツって分かっとるから
気持ちが定まらんぐらい許せる愛嬌やと思う
自分の親をバカ親と言えるんやから許しとる
叔母が居なくなると分かったら美知子は私を思う
15年絶縁でも実家が消えようと自業自得
帰らんかっただけなんやから私は死んどらん

跡継ぎで墓守りの私を追い出したから
悲惨な一途を辿るのも当たり前の話
緑さんがいて私がいて成り立つ家やったんよ
おじいちゃんが駆け落ちして作った家は
生易しい生き方じゃ反対に潰されるぐらい酷いもの
一族の因縁を全て背負って生まれたのが私 
おじいちゃんは因縁に殺された様なもの
落ち武者が出ようが女の幽霊が出ようが動じない
簡単に言えば因縁があってウチに恨みがある奴がいる
遥か昔に生きた人間の恨みが沢山あったけど
ソレが私を見てドン引きするぐらいの育ち方
霊能者も逃げだした因縁やけど供養をしたのは私
それが許されて味方に変わったから祖父の骨が戻る

1週間ぶっ続けで夢に出てくる祖父
口が悪いから おいっ! だったもんなぁ (・д・)チッ

遺骨を取り戻したから私は家を出たんやけどさ
出て正解やったと思うな

私は19歳で結婚して22歳で跡継ぎを産んだやん
その役目をさせるさせん関係なく
優求はウチの血が濃い私の息子それに意味がある
血を残すのが私の役目でもあったんよね

叔母の息子は男認識全くなし
おじいちゃんは優求だけしか認めとらん
声優になるってのも根性があるから言える事
そんなんを考えても叔母は許されんやろなって

位牌が本家にあるのが証拠
簡素な葬式と戒名は最低ランク
海軍少尉の奥さんのお葬式じゃない
こう言われてしまうのは緑さんが未亡人やから

自分の息子に車を買い与えるんやから
金は使い道を考えられた筈やろ
それについては美知子と下の叔母を怒るつもり
墓を勝手に移動させた事も許した二人が悪い
緑さんの怒りが恨みに変わっとるのも仕方がない
死ぬ時にお迎えも来てもらえんから自力で逝くのは
時間がかかる、私に来んように先祖と祖父母が護る

自業自得やけど緑さんが悲惨やわ
昭和30年に金をかき集めて戒名をつけたのに
豊かになっとる平成なのに自分は簡単な戒名
私が居れば私が金を出して葬式も戒名もしたけど
あの人は私に自分が死ぬ姿を見せんって決めとった
虫の知らせもせんまんまお盆で知るまで知らん
緑さんが死ぬのを目の前で見たらどうなるかなぁ? 
家から出きらんのはあるかな

そんなんも考えるのが緑さんやもんね

70歳なのに早すぎると思うけど
人の道を踏み外した人間やから仕方がない

おかんも私みたいな長女が居て良かったんよ
妹は何も知らんヘタレやけど二人は仲が良い 
私がたまに帰るようになれば美知子も大丈夫
孫の優求もいるし愛の事はゆうきに聞けばいい
私がこんなに気合いが入っとる娘で良かったよ
ヘタレやないから二人を怒鳴れるやん 

最後の人生ぐらいマトモな母親にならなな
今まで私を恨んだり屈折した愛情やらの繰り返し
私はどうでも良いけど溺愛した孫ぐらいは可愛がらな

ホントこんな力は要らんよ

視たくないモノまで視えてしまう

明け方に感じたのは  
緑さんがワザと教えたもの