根性 | 漫画家 高坂ゆう香(KOUSAKA, yuuka)オフィシャルブログ☆

漫画家 高坂ゆう香(KOUSAKA, yuuka)オフィシャルブログ☆

漫画家・イラストレーター高坂ゆう香の公式ブログです。
プロデビュー後、小学館で少女漫画を執筆。女性誌や女性週刊誌で体験漫画も体当たりで連載。ファッション誌web漫画イラストや企業の商品イラストも担当。著書「ワクワクだけで年商30億円」共著LICA(小学館)

根性を、笑うか。
華やかな物だけが、人だけが正しいのか。

這いつくばって、
自分のやるべき道に
もくもくと
一生懸命な人々がいる。

あるラジオ番組に出演したときに、
地方から何かになるために、東京に出て来て
夢をあきらめる若者たちの、ほとんどが、
結局はお金の問題でやめていくんですよ、と。

パーソナリティの方が言っていた。

私は、そのときは、はっきりと言わなかったけど、
何か、ちょっぴり違和感を感じていて。

私の知っている、プロで生き残っている、
現在、連載を張っていて、活躍している漫画家さんは、
お金がないとき、うれないときも
誰にも評価されないときも、
決して漫画を捨てて他の仕事につくことはしなかった。

自ら進んで、お金を使わず
安アパートで、
もくもくとネームを作り
ひたすら、その他のあらゆることを無視して、自分の好きな、やるべき道の漫画を描き続けることを選択していた。


タレントの有吉さんが、
猿岩石時代から、今にいたるまで、
再ブレイクするまでのあいだ、
売れないときは、他の仕事をせず、
お金を使わず
1日250円で生活していた、と著書に書いていた。

ああ、やっぱりなと思った。

本当にそれしかない、と
そのことに、光を見出しているひとは、
絶対に、光をみる事をやめることはない。
お金がないくらいで、
人が、何か言うくらいで、
自分のやるべきことを、あきらめることはない。

他の仕事に、行く人は、
きっと、その方向が幸せにつながっていくんだろう。

だから、諦めず、1つのことを続けた結果、
ついに光を掴んだひとを、
「やっぱり、あの人は才能があるから」と、
一言で終わらせるのは、はなはだおかしい、と、
私は思う。

作品を描くには、根性がいる。

あきらめず

誰とも話さず

色んなものを犠牲にして

作品を作ることはつらいけれど、
しんどいけれど、
汚いけれど、
泥臭いけれど、

楽しいこと
楽なこと

それだけでは、一作の作品は描けない。

「漫画家になるには、どうしたらいいですか」と、
言われたことがあったけど、

とにかく、一作最後まで作品を仕上げてほしい。
そして、作品を出版社に持ち込んでほしい。
誰かに見てもらってほしい。

ボロクソに言われるかもしれない。
傷つくかもしれない。

けど、編集者のひとは、まず1番最初の読者なのだから。

プロになる、ということは、
たくさん傷つくということです。