それは保育園のころからでした。
保育園に入ったら、うちの母はとにかく、絵本や外国のものがたりなどをたくさん、たくさん買って読ませてくれました。
なかでも、保育園時代お気に入りだったのが、「バンビ物語」

私は、主人公のかわいいバンビちゃんではなく、バンビのお父さんの牡鹿
が、すごく子供心に
かっこいい・・・!!
と、思ったんですねぇ~~

なぜかというと、お父さん鹿には、すご~く大きなりっぱな角がありましたし、
それにくらべて、ちびのバンビや、お母さん鹿には角がなかったので、
「だめじゃん・・・」と。思っていました。
それで、大きな角がある、お父さん鹿がかっこよく、滝のある岩場や崖っぷちを駆け上がっていくところを
想像し、そのすがたを興奮して画用紙に描きまくっていました。
それを見た保育園の先生が、なんだかすごく目をキラキラさせて、興奮した感じで
保育園の壁に飾る絵を描いてほしい!といってきました。
私は、先生に褒められたのがうれしかったので、お父さん鹿や、バンビや、そのほか花かごや、
とにかくたくさん、たくさん思いつくまま絵を描きまくりました。
で、当然、時間がなくてお昼休みとか、みんなが遊んでる時間に先生といっしょの部屋でもくもくひとり絵を描いていたので、
友達が「○○ちゃん(本名)ブランコでいっしょに遊ぼうよ」とさそってくれても、
いけませんでした。
そうすると、「○○ちゃんはいつも先生といっしょで贔屓されている」とか「絵がうまいと思ってナマイキ」と言われるようになり、
正直びっくりして、「先生からたのまれたから、まかされたからがんばって描いてるのに・・・」(納得いかない

と、悲しくなりましたが、絵をみて喜んでくれる先生のほうが好きだったし、うれしかったので
次第に「こいつらいらんわ・・・。」と、思うようになりました

このころから図太かったらしい
中学にあがって、「アタックN0.1」というバレー漫画の再放送があって、
当時同じ部活の仲間とアタックNo.1ごっこをして遊んでいたときに、
どうせなら登場人物のお面をかぶってなりきろうよ!という話になり、家に帰ってから登場人物の似顔絵を人数分描いて、学校にもっていきました。
そしたら大好評で、そのお面は、顔につけるまえに、
完売してしましました・・・

仲間以外にも、普段あまり話さない隣のクラスの子や、
男の子も、描いたお面を奪い取っていき、
俺も欲しいから明日描いてきてよ!と、いわれ、
なんかわからないけれど、みんなが喜んでくれるのがうれしい!!と、強烈に思ったのを覚えています。
描いた絵をみて、よろこんでくれるのが、うれしいから、絵をかいているのは、
小さいころから変わらないのかもしれません。