老一人湖畔のカフェに冬うらら    悠人

 

言葉てふ記号の羅列雪しんしん

 

アブサンとランボオ詩集星凍つる

 

魔法瓶の紅茶分け合ひ冬桜       しのぶ

 

今朝の冬カップスープに胡椒振る

 

豆本のマザーグースや十二月

 


 

かつて詩人や画家は天啓を求めて、アブサンという酒をあおった。

アブサンはアルコール度数が70度近いので、飲み方としては、

アブサン・スプーンに角砂糖を乗せ、そこに少しずつ水を垂らしながら

角砂糖が落ちきったところでスプーンでかき混ぜて飲む。

酒が白濁するのは、ニガヨモギの成分が関係しているらしい。