避暑地にて書きし手紙や投函せず  悠人

 

かなかなや呼吸始むる雨後の杜

 

       なれ

良夜なりけり汝がゐて我の在る

 

虹立ちて時間が夢を急き立てる    しのぶ

 

アトリエに朝の風入れ石榴の実

 

先生に会ひに行く坂夏の雲

 

 

 悠人3句目、日頃の妻への感謝を込めて。