最高級のオリーブ油をそんなに高温にしてないんですが、それでも揚げたらダメなんですか?これねトランス脂肪酸じゃないものも、トランス化してしまうんです。

吉野敏明

引用元:【悲報】フライドチキンを週に1回以上食べる女性は、全タヒ亡リスクが13%上昇し、心血管タヒ亡リスクが12%上昇する 米国の閉経後女性10万人以上を対象としたコホート研究で驚愕のデータが発表される

 

 

 

 

 

 

米国の閉経後女性を対象に実施された大規模コホート研究をもとに、「フライドチキンを週1回以上食べる女性」が抱える健康リスクについて、よしりんが解説します。フライドチキンなどの「揚げ物」の摂取頻度と「全死亡リスク」「心血管死亡リスク」との関係と、それら背景にあるメカニズムや実生活での対応策を公開。また、揚げ食品そのものではなく、調理方法・油・付随するライフスタイル要因といったことにも触れています。

 

 

1. 揚げ物摂取と死亡リスクの実証データ

よしりんがまず紹介するのは、米国の「Women's Health Initiative(WHI)研究」に参加した、50〜79歳の閉経後女性106,966人を平均約20年追跡した調査結果です。

 

この研究によれば、「フライドチキンを週1回以上食べる」グループは、「全死亡リスク」が食べない群に比べ 13%上昇、「心血管死亡リスク」が 12%上昇していたという結果が出ています。また、揚げ魚・貝類でも、「全死亡リスク」が約7%、「心血管死亡リスク」が約13%上昇というデータも報告されています。

 

他にも「1日1食以上揚げ物を食べる」群は、揚げ物をほとんど食べない群と比べて「全死亡リスク」が約8%高かったという報告もあります。

 

2. フライドチキンが特に注目される理由

よしりんは、フライドチキンがなぜここまで死亡リスクと関連しているかを、以下のように整理します。

 

調理方法・油の質

フライドチキンは一般に高温で長時間、再使用された油などで調理されるケースが多く、油の酸化やポリマー化などの化学変化が進む可能性があります。

 

揚げ物の栄養バランス悪化

フライドチキンを選ぶという時点で、副菜・野菜の摂取が少なかったり、付随する高ナトリウム・高脂肪のソースや衣付きであったりと、全体的な食事質が低くなっていることがあります。

 

ライフスタイル要因

この種の食習慣がある女性は、他に運動量が少ない、喫煙・飲酒・睡眠質が悪い等のリスク要因を抱えている可能性が高い。

 

よしりんは、「揚げ物=単純に『脂っこい』だけではなく、調理環境・油の質・付随する食習慣・加工度など、複数の“毒”が重なってリスクとなる」と言います。

 

3. 実生活で使える対応策と食習慣の見直し

では揚げ物好きな人は、一体どうすれば快適な食生活ができるのでしょうか?結論から言えば、「揚げ物をやめること」です。揚げ物好きな人からすれば苦渋の決断ですが、「欲」と「健康」を秤にかけた時に、どちらが重要かは一目瞭然です。「健康」に重きを置くのであれば、以下の策が有効です。

 

  • 揚げ物をやめる

揚げるという調理方法を選択肢に入れないことです。ノンフライヤーを使ったり、揚げない調理法(グリル・蒸し)に切り替える

 

  • 食事や生活の質を上げる

「野菜・果物・魚(非揚げ)・全粒穀物・良質なたんぱく質」を中心に食事設計を行い、揚げ物を“例外”に位置付けます。当然、運動・禁煙・適正体重・飲酒制限など、揚げ物以外のリスク因子にも注目することが大切です。

 

まとめ

今回の動画を観て、揚げ物が健康に与えるリスクの深刻さを改めて実感しました。よしりんが指摘するように、揚げ物のリスクは単に「脂っこい」だけではなく、使用する油の酸化や調理環境、さらには揚げ物を選ぶライフスタイル全体が複合的に影響しているのです。

 

私たちはしばしば「便利さ」や「欲求」を優先しがちですが、「健康」という視点からその優先順位を問い直す大切さを学びました。揚げ物を控えることは難しいかもしれませんが、ノンフライヤーや蒸し料理などの工夫を取り入れることで、無理なく健康的な選択ができるはずです。