アトピー性皮膚炎と東洋医学的には関係があるということです。
吉野敏明
引用元:【知ると驚愕】なぜアトピー性皮膚炎になるのか?
近年、日本でアトピー性皮膚炎に悩む人が激増しています。しかし、それは単なる遺伝や環境だけの問題ではなく、「食事」「生活習慣」「感情」の複合的な要因が関係している可能性があります。今回の動画は、東洋医学の視点から「なぜアトピーになるのか」を解き明かし、私たちが今すぐ見直すべき「気づき」を提示しています。
1. そもそもアトピー性皮膚炎とは
よしりんは、今年56歳で、自身の幼少期を振り返りながら、当時はアトピーの子どもがほとんどいなかったと語ります。「僕が小学校1年生だった1974年の時点では、クラス600人ほどいても、アトピーの子は見たことなかった」とのこと。中学・高校でもアトピーの友人は数えるほどだったそうですが、ここ数十年で明らかに患者数が増えていると実感しているそうです。
この“患者の急増”の背景には、単に医療技術の進歩や診断精度の変化だけではなく、「生活習慣の激変」「食文化の欧米化」など、社会全体の変化が関わっているのではないか、とよしりんは考えています。
2. 東洋医学的な視点から見る皮膚と感情 — 五行説で考える
よしりんは、東洋医学の「五行説」を使ってアトピーを考えます。皮膚は五行でいう「金」にあたり、感情でいうと「悲しみ」「喪失感」と結びつくとしています。また、皮膚の下にある「神秘(真皮などの深部組織)」は「土」にあたり、ここには「甘え」や「甘いものへの欲求」、あるいは「甘やかす」というような概念が宿ると説明します。
つまり、悲しみや喪失感、そして「甘え」「甘いものへの欲求」――こうした心の状態や食の習慣が重なることで、皮膚(=「金」)に不調が現れ、アトピーとなる可能性があるというのです。皮膚の状態は、内面の感情と食の習慣の鏡のようなものなのです。
「皮膚は悲しみ、そして甘えや甘いものは、皮膚の下の神秘(土)に深く関係しているんです」
この視点から、単なる外用薬や対症療法ではなく、体質改善や生活習慣の見直しが必要なのです。
3. 「四毒」が原因 — アトピーを悪化させる4つの要素
肌の炎症やアトピー性皮膚炎の原因のひとつとして、「四毒」があげられます。
とくに、小麦由来のグルテンは腸の粘膜を傷つけ、腸内のバリア機能を低下させるという指摘があります。これにより、未消化のタンパク質などが腸から漏れ出し、体の免疫が過剰に反応し、肌に炎症が起きやすくなるのです。
また、植物油(特に市販の加工油やトランス脂肪酸を含む油)は、炎症を助長しやすいと言われます。
よしりん自身も、この四毒の過剰摂取が、アトピーの増加や重症化を促していると考えています。
「砂糖や植物油、小麦、乳製品──これらの“毒”が、あなたの皮膚に“炎症”という形で現れているんです」
4. 胎児期・世代を超えて受け継がれるリスク
よしりんは、自身のクリニックで経験した事例として、「生まれたときからアトピー」の赤ちゃんを見たことがあると語ります。そして、その多くは妊娠中の母親が、すでに「四毒」を日常的に摂っていたことに気がついたのです。
理由としては、胎児は母親の血液とつながっており、母親が摂取した食事の影響が、胎児の体にも反映されやすいためです。特に、グルテン・砂糖・植物油などは消化・代謝を経て血液に入り、そのまま胎盤を通じて胎児に運ばれる可能性があります。
よしりんは、「妊娠中から“毒”を取り除くことで、世代を超えたアトピーの連鎖を止められる可能性がある」と考えており、妊婦自身の食生活や習慣の見直しを強く勧めています。
「お母さんの体に“毒”が蓄積していれば、生まれてくる子どもがアトピーになるのは当然です」
5. 皮膚と大腸は裏返し — 体の“捨て場”としての関係性
動画の中でよしりんは、体にとって不要な“毒”を捨てる経路として、主に以下の方法を挙げています。
1. 尿
2. 便
3. 皮膚
4.(本来は)汗 や 大腸からの排泄
このうち、現代社会では「汗をかきにくい」「排泄機能が弱い」人が増えており、結果として「皮膚=肌」で“毒”を排出する人が多くなっている。つまり、皮膚=アトピーという形で“毒の出口”になっている、というのです。
よしりんは、「皮膚と大腸は裏返し」の関係にあると説明します。実際、アトピーの人は腸内環境が乱れていることが多いと言われます。
この考え方は、西洋医学的なアプローチとは異なり、「体全体の排泄・代謝バランス」を重視するもので、根本的な対処を目指す東洋医学ならではの視点だと言えるでしょう。
「肌がボロボロなのは、体が“毒”を捨てようとしているサインなんです」
6. では、どうすればいいか — 予防と根本改善の提案
よしりんは、アトピーになってから対処するよりも、なる前に「ならないための生活習慣」を整えることが重要だと強調します。そのために提案するのが、以下です。
- 「四毒抜き」
- 特に妊娠中や子どものときから食生活を見直す
- 腸を整える食事(発酵食品、食物繊維、オメガ-3脂肪酸を含む魚など)を心がける
- 感情のケア — 悲しみやストレス、甘いものへの依存など、心の状態にも注意を払う
動画では、こうした「体質改善」「生活習慣の見直し」が、単なる一時的な対症療法ではなく、アトピーの根本からの軽減・再発防止につながると説かれています。
まとめ
近年、アトピー性皮膚炎に悩む人が激増している背景には、単なる遺伝や外的要因だけでなく、「食習慣」「生活習慣」「感情」の複合的な変化がある可能性があります。特に、日常的に口にする「四毒」は、腸や皮膚に負担をかけ、炎症やアレルギーを引き起こすリスクを高めるのです。
アトピーを根本から考えるなら、肌だけを見るのではなく、体全体の代謝や排泄、感情の状態にも目を向けることが大切です。大切なのは、「知ること」と「選ぶこと」。今の食生活や習慣を見直すことで、アトピーを遠ざけることができるのです。