"患者"になると病気のことしか考えなくなるんです。
吉野敏明
引用元:患者とは「心に串が刺さる」と書く 病気になると心が串刺しになって動けない。だから四毒が抜けない
「患者」という漢字が示す通り、病気になるとは“心に串が刺さり”動けなくなる状態です。実はその背景には、現代人が無自覚に摂取してしまっている「四毒」が根深く関わっています。病気の方も、そうでない方も心と体と食の関係を見直すきっかけとして、ぜひご一読ください。
1. 「患者」という文字が語るもの
よしりんは、病気を発症すると病気のことしか考えられなくなり「心が動かない」状態になると指摘します。心に串が刺さっている状態というのは、その病気のことしか考えられないので、心は動けなくなるのです。
つまり、「病とは身体だけの異変ではなく、心の流れが止まってしまっている状態」とも捉えられるわけです。故に治療とは「串を抜き、心の流れを取り戻すこと」だったのです。
2. なぜ“心が串刺し”になってしまうのか
なぜ私たちは「心が刺さって動けない」ような状態に陥るのでしょうか。よしりんによれば、病気の発端には単なる身体症状だけでなく、食・感情・依存といった複雑な絡み合いがあるとされます。
例えば、胃が痛い・ムカつく・イライラするといった感情反応は、「怒り=胃がぎゅっと縮まっている」状態です。このような身体反応と感情の連動が「心に串が刺さったまま」のような状態をもたらしていると理解できます。
また、病気になると「病気そのもの」にフォーカスしてしまい、人生や他の視点が閉ざされてしまう。まさに「動けない」「思考が狭まる」という状態です。これでは心に刺さった串が「抜けない」まま、日常が止まってしまうのです。
3. 四毒が心身に与える影響
では、本当に四毒がどのように心身に影響を与えるのか、ポイントを整理しておきましょう。
- 小麦
小麦粉製品が多くの日本人の食生活に深く入り込んでいる現代。グルテンや加工小麦による腸負担・炎症反応・免疫の乱れが起こり、免疫を狂わせます。
- 植物油
揚げ物やスナック菓子、ファストフードなどで大量に使われる植物油は、「血管と神経を壊す」とも言われています。酸化しやすく炎症を助長し、「治りにくさ」の背景となります。
- 乳製品
牛乳・ヨーグルト・チーズなど乳製品が、欧米型の食品習慣として日本人には体質的に合いません。よしりんは「乳製品ががんを呼ぶ」と言います。
- 甘いもの
砂糖・精製甘味は、血糖値を乱し、脳の働きを鈍らせ、依存性を作るとされます。甘いものは、四毒の中でも特に高い中毒性があります。
このように、四毒は単に「身体に悪い食材」というだけでなく、食→体→心→行動という循環のなかで“心を動かせなくする”要因になりうるという点がポイントです。
4. 四毒を抜くことで「串」が抜ける
よしりんは、四毒を抜くこと=“心に刺さった串を抜く”プロセスだと述べています。動画の中で、「四毒をやめた人は刺さってる串がスポーンて抜けるから、いろんなことを考えられるようになる」と話しています。
具体的には、
- イライラが減る
- 依存が軽くなる
- 身体が軽くなる
- 思考や行動の幅が広がる
という変化が報告されています。
ただし、よしりんの言葉にもある通り「説得」や「強制」は効果的ではありません。家族や当事者ではない人は「共用・説明・説得をしてはいけない」とし、むしろ自らが「疑問→興味」のプロセスを持つことが大切だと語っています。
まとめ
「患者」という言葉の通り、“心に刺さった串”の存在と、そこに至るまでの食と心身の関係を改めて知ることができました。特に「四毒」が、知らず知らずのうちに体と心にブレーキをかけてしまっていることを見過ごしてはいけません。食と心に目を向けて、「自ら串を抜く」行動が求められるでしょう。