「腸は第二の脳」と言われる根拠ですけど、これはね、腸神経系っていうのがあるんです。腸管の壁にはなんと1億個以上の神経細胞が存在して、これは脊髄に匹敵する数です。もう、完全に脳みそって言ってもいいぐらい。
吉野敏明


引用元:腸は第二の脳、いや第一の脳!幸福ホルモンのセロトニンの90%は腸で作られ、過剰なドーパミンもセロトニンが抑える

 

 

 

 

 

 


今回のテーマは「腸内環境」です。幸福ホルモン・セロトニンの90%以上が腸で作られているという事実を軸に、ドーパミンとの関係、食生活の落とし穴、さらには「感情は脳ではなく内臓で感じている」という驚きの視点まで掘り下げます。

 

1. 腸と幸福ホルモンの深い関係

よしりんはまず、「幸福ホルモン」と呼ばれるセロトニンの約90%が腸で作られていることを指摘します。セロトニンは気分を安定させ、安心感や満足感をもたらすホルモンです。これが不足すると、不安やイライラ、うつ症状が起きやすくなります。つまり「腸の状態が悪い=心が不安定」という構図が成り立つのです。

腸は脳とは独立して機能する「腸神経系」を持ち、約1億個の神経細胞を有しています。これは脊髄に匹敵する数であり、腸はまさにもう一つの脳、「第二の脳」と言っても過言ではないのです。

 

2. ドーパミンの危険な誘惑

四毒は、ドーパミンを過剰に分泌させる作用があります。これらは一時的な快楽をもたらす反面、依存を生み出す性質を持っているのです。

特に「植物性の油」はドーパミンをドバドバと出し、ポテトチップスやフライドポテトがやめられない理由もそこにあるのです。ドーパミンは「快感ホルモン」であり、食べている最中は幸福感に包まれますが、それは一瞬。食後15分でその幸福感は途切れ、再び欲しくなるという「報酬回路の罠」にはまるのです。

 

3. 腸が感じる「好き」「嫌い」

よしりんは、腸の知性を象徴する例として「イソギンチャク」を挙げます。イソギンチャクには脳がありませんが、餌を与えると「好き嫌い」を示します。つまり、味覚や感情のようなものは「腸レベル」で感じているのです。

この構造は人間にも共通しています。ストレスで下痢になったり便秘になったりするのも、腸が感情に反応している証拠です。腸が不調になると、脳に「不安」「不快」の信号を送り、気分まで乱してしまうのです。

 

4. セロトニンが心を安定させる仕組み

セロトニンは、ドーパミンの過剰分泌を抑える働きもあります。ドーパミンが暴走すると、「自分さえ良ければいい」といった利己的な思考や衝動的な行動が強まります。しかし、セロトニンが十分に分泌されていると、そうした衝動をコントロールし、冷静で穏やかな状態を保つことができるのです。

よしりんは「甘いものをやめるだけで不安が減る」と述べ、セロトニンを増やすための具体的な方法として「日光を浴びる」「青い空や海を見る」「規則正しい生活を送る」ことを勧めています。特に朝の光はセロトニンを活性化させ、夜にはメラトニンへ変化して質の良い眠りをもたらすといいます。

 

5. 感情は脳ではなく内臓で感じる

動画の後半では、よしりんが東洋医学の視点も交えて「感情と内臓の関係」について語ります。たとえば、怒りは「胃」に現れ、ストレスを感じると胃が収縮して「胃が立つ」状態になります。悲しみや不安は「心臓」に影響し、胸が締めつけられるように痛むのもそのためです。

これらの身体反応が脳に伝わることで、私たちは「怒っている」「悲しい」と意識するのです。つまり感情は脳で「作られる」のではなく、まず内臓で「感じる」もの。腸が健康であるほど、感情も穏やかに整うというわけです。

 

6. 腸と脳の一致が「腹落ち」

最後によしりんは、「腸と脳が一致したとき、人は納得する」と締めくくります。日本語にある「腹落ちする」「腑に落ちる」という表現は、まさにこの状態を指します。腸=心の脳が理解し、頭の脳と調和したとき、私たちは心から納得できるのです。

 

まとめ

よしりん曰く、「脳は腸の上に乗っているだけ」。つまり、腸こそが私たちの心身を司る“本当の脳”なのです。甘いものや油を摂りすぎると、瞬間的な快楽ホルモン・ドーパミンが暴走し、心が不安定になります。一方、腸内環境を整えれば、セロトニンが増えて穏やかな幸福が訪れます。

「腸が整えば、心も整う」――それは単なる比喩ではなく、科学的にも実証された真実です。今日からあなたの“第一の脳”である腸を大切にし、真の幸福ホルモンを味方につけていきましょう。