ステロイドって何ですかって言ったら免疫抑制剤なわけよ。はっきり言うけど。過剰免疫を起こしてるわけですよ。だからその過剰免疫を起こさないようにするには、どうしたらいいんですかって言ったら、もうとどのつまりはTNFαが攻撃しない。だから小麦粉を食べないわけよ。
吉野敏明
引用元:『アトピー性皮膚炎で四毒抜きする時のポイント 四毒抜きはカンタン、むしろ脱ステロイドが大変』
今回のテーマはアトピー性皮膚炎についてです。アトピー性皮膚炎がひどい人は、ステロイドを処方されます。しかし、脱ステロイドは思いのほか大変で、長く使ってきた人ほど、脱ステロイドが「アトピーが悪化したように感じる」と言います。脱ステロイドでリバウンド時期を迎えやすいこと、そしてそのために必要となる心構えと実践のコツを丁寧に伝えています。
1.なぜこのテーマを選んだか
よしりんが「脱ステロイドで苦労している人」「四毒抜きを実践して改善した人」の声を多数受けてきたことから、このテーマを取り上げています。ライブ配信中、アトピーの方から「四毒抜きで良くなった」「でも脱ステロイドがしんどい」というコメントが多かったのがきっかけです。動画内では、視聴者からのリアルな声(「肌から出血した」「塗らなくても普通に暮らせるようになった」など)を紹介しています。
2.アトピー性皮膚炎とステロイドの関係
アトピー性皮膚炎は、免疫反応(特にTNFαなどのサイトカイン反応)が皮膚を攻撃して炎症を起こすとされ、ステロイド外用・内服はその「過剰な免疫反応を抑える」役割を果たす免疫抑制剤です。ステロイドを長期間使ってきた場合、皮膚や体内にステロイドが蓄積しており、それを排出する「脱ステロイド期」が非常に大変なのです。
3.四毒抜きだけで良くなる人・ならない人
ステロイドをほとんど使ってこなかったアトピー軽症の人は、四毒抜きだけで「治った」「よくなった」というケースがあるといいます。
一方、ステロイドを長い期間・大量に使ってきた人、また仕事や社会生活をしながら脱ステロイド・四毒抜きを並行せざるをえない人ほど、経過が長期化・複雑化し、リバウンド期・好転反応期が「ものすごく出る」ため要注意としています。
例えば、脱ステロイドを始めると「皮膚がモコモコ膨れてきて、まるで“マスクが剥がれる”ように皮膚が剥がれる感じ」「腕や顔の皮膚がベロンとむけるような感じ」が実際に起きるのです。
4.具体的な実践ステップと期間の目安
よしりんは次のような実践目安を示しています。
- 四毒を「完全にゼロ」にする覚悟を持つこと。少しだけ「月に1回だけパンを食べる」「甘いものを一口」などの“抜け道”があると、改善が大幅に遅れるとしています。
- 脱ステロイド期には半年~1年程度かかることもあり、ステロイド使用量・期間によって個人差が大きいこと。仕事を休める立場ならば半年で済む人もいれば、社会生活を続けながらだと2~3年かかる人もいると述べています。
- 寝ている間の痒み・掻き壊し防止のため、貼るタイプの保護シートやステロイド非含有の塗布剤を併用しつつ、症状を “抑えながら”脱ステロイドを進める方法も紹介しています。
- 脱ステロイド・四毒抜き実践中には“症状が悪化した”ように見えても、それは「ステロイドの排出反応」であり、勘違いして再びステロイドに戻る悪循環に陥らないことが重要としています。
5.四毒抜き+脱ステロイドを成功させるためのマインドセット
よしりんは成功のための心構えとして、「完璧を目指す」「一切の言い訳をしない」「途中で浮気(少しだけ食べる・少しだけ塗る)をしない」「人の一貫性・信頼性と同じように、自分の身体にも一貫性を持たせる」と言います。動画中の例として、「月に1回だけ小麦を食べる」「甘いものを一口だけ」などの“瑕疵”が改善スピードを著しく遅らせる、むしろ “やらない方がマシ”なのです。
また、「人は言葉や行動の“ブレ”を見ている。身体のブレ=信頼のブレと同じようなもの」と語り、四毒抜き・脱ステロイドを“覚悟”として捉えるよう促しています。
まとめ
よしりん曰く、「四毒抜きは比較的シンプルだが、むしろ本当のハードルは脱ステロイドにある」。つまり、アトピー性皮膚炎の根本改善を目指すなら、
1.まずは四毒抜き。
2.次に、それまでのステロイド治療を脱するための期間・プロセスを理解し、心構えを持って臨むこと。
3.その途中、症状が一時的に悪化してもそれが「脱ステロイドの反応」であると理解し、再びステロイドに戻る悪循環を避けること。
4.途中で“少しだけならいいだろう”という妥協をせず、一貫性を保つこと。
というステップが最短ルートだったのです。