本当に引き算なの。足し算だと治らないから。で、もし足し算で治るんだったら今頃病気がなくなってるでしょ。こういうの何て言うんですか?「根本療法」って言うんです。「病気に ならない」という治療をするんです。

吉野敏明

 

引用元:ウイルス疾患の風邪に抗菌薬やせき止め、糖尿病の手足のしびれにビタミン剤の処方…対症療法ですら無い無意味な投薬 治療は薬の足し算じゃない、「何を食べないか」の引き算の根本治療しか治らない

 

 

 

 

 

よしりんは、現代の医療現場で行われている「ウイルス疾患や糖尿病などに対して行われる典型的な投薬」が、そもそも「治療」と呼ぶに値しない、根本的ではない対症療法に過ぎないと言います。例えば、風邪(ウイルス疾患)に抗菌薬や抗生物質を出すこと、せき止め薬を出すこと、また糖尿病で手足のしびれが出ているのに「ビタミン剤を出す」といったものです。「本当の治療は、何を足すかではなく、何を食べないか」という“引き算”が重要だったのです。

 

1.  風邪・ウイルス疾患と対症療法の問題点

風邪をひいた時、「抗菌薬」「せき止め」「解熱鎮痛剤」「抗生物質」などが出されることが一般的です。例えばセフェム系の抗生物質やアズレンなど。これらは抗ウイルス作用を持たないにもかかわらず、処方されてしまうケースがあるというのです。「風を引いたって言ったら昔はケフレックスとかセフェム系の構成物質、アズレン、あとネズチ通でロキソニンやポンタールが出てましたよ。今考えればとんでもないですよね。だって構成物質なんかウイルスなんか効かないんだし」とよしりんは言います。

 

また、発熱を「悪」と捉えてすぐに下げる考え方にも異論を唱えます。体温が上がると、白血球がウイルスを“貪食”する能力が上がるとし、「体温を1℃上げると約60〜65%ぐらいその“食べる量”や“走るスピード”が増える」のです。つまり、発熱は体の免疫反応の一部であり、むしろ奨励すべきものと言えるでしょう。

 

これらの視点から、ウイルス疾患に抗菌薬など薬の“足し算”で対応するのは、根本的な治療にはならない、むしろ逆効果の可能性すらあるのです。

 

2.  糖尿病・手足のしびれとビタミン剤処方の落とし穴

次は「糖尿病で手足のしびれ」についてです。よしりんは「糖尿病の人は手足のしびれで悩んでいる人が多く、その場合“ビタミンC”とか“ビタミン剤”を出すことがある。でも、痛みが強くなったという人もいる。何やってんのとこういうのを過剰診療って言うんです」と言います。つまり、症状に対して安易に“ビタミン剤”という“足し算”をしても、改善にはつながらないどころか症状を悪化させる恐れがあるというのです。

 

さらに、よしりんは「血糖値が高いなら血糖値を下げる薬を出す、インスリンを補う」といった一般的な治療の流れにも疑問を呈しています。「甘いもの食べなきゃいけんでしょ。なんで足し算するの?…薬を出すよりケーキ食べない方が効くの」と語り、糖尿病の本質的な治療とは、薬を足すことではなく「何を食べないか」であると言います。

 

このように、対症的に“何かを出す”ことで症状を抑えようとする医療アプローチが、根本的な解決にはならず、むしろ“原因”を置き去りにしているのです。

 

3.  「治療=足し算」ではなく「引き算」の根本治療へ

では、よしりんが提唱する「引き算としての根本治療」の考え方とは何でしょう。

 

よしりんは、「治療は薬をどんどん足していく足し算ではない。むしろ“何を食べないか”という引き算でしか治らない」と言います。よしりん曰く、「治療はね、足し算じゃないの。引き算なの。糖尿病の人は…甘いもの食べなきゃいけんでしょ。なんで足算するの?」

 

また、「もし足し算で治るんだったら今頃病気がなくなってるでしょ。病気があるんだから」と語り、現在の医療が抱える根本的な限界を指摘しています。

 

こうして、薬を単に足していってもそれだけで病気が消えるわけではなく、むしろ“原因”を取り除く=「何を引くか」を明確にすることで、身体が自ら整うように働くということです。

 

まとめ

本当に治療すべきは、何を足すかではなく、何を食べないかという“引き算”の考え方でした。当然、四毒抜きは必須で、日々の食生活から外すことで身体が持つ自然治癒力や免疫力を高め、病気になりにくい体質をつくることです。

 

私たちが日常的に口にしている「薬」「補助剤」「ビタミン剤」といった“足すもの”に依存するのではなく、まず“引くもの”を見直す。つまり、「何をやめるか」「何を食べないか」を問い直すことだったのです。