民族が違ったら(同じ人間でも)別の生き物なんですよ。

吉野敏明


引用元:「エスキモーは生のアザラシの肉だけじゃない、生で肝臓・腎臓・肺・脳・眼球まで食べても寄生虫やウイルスにも感染しない 民族で食べるものは違う、日本人は和食を食べると健康になる」

 

 

 



今回は、「人類の食文化と健康の関係」がテーマです。エスキモー(イヌイット)の食文化を例に、彼らが厳しい北極圏でどのように栄養を摂取してきたか、さらに「民族ごとに適した食事がある」という視点から、なぜ日本人には和食が最も合っているのかをよしりんが解説します。ビタミンや酵素、腸内細菌などの科学的な観点とともに、現代人が失いがちな“自分の体質に合った食の知恵”を学びます。

 

 

1. エスキモーの驚くべき食文化

エスキモー(イヌイット)は、氷点下30度を超える過酷な環境で生活しています。そんな中で野菜や果物、穀物を育てることはできません。では、どうやってビタミンや栄養を補っているのでしょうか。
彼らは、アザラシの「肝臓・腎臓・肺・脳・眼球」など、あらゆる内臓を生で食べます。火を使うことが難しい環境のため、自然と「生食文化」が発達しました。
これらの内臓には、ビタミンCやB群、ミネラル、酵素など、加熱すると壊れやすい栄養素が豊富に含まれています。生で食べることにより、それらを効率よく摂取しているのです。

さらに驚くことに、彼らは寄生虫やウイルスに感染しません。これは、長い年月をかけてその環境に適応し、強固な免疫を持つよう進化したためです。つまり、「民族ごとに異なる生理的適応」が存在するということを示しています。

 

2. 民族によって違う「食べられるもの」

よしりんは、「民族によって食べられるものが違う」と語ります。
例えば、東南アジアの人々はマラリアに対する免疫を持っており、刺されても死にません。一方で、日本人は同じ蚊に刺されれば命を落とすこともあります。
同じように、イヌイットが生肉を食べても平気なのに、私たちが同じことをすればアニサキスなどの寄生虫で重症化します。
これは、「環境と遺伝が長年かけて形成した免疫の違い」によるものです。

動物の世界でも同じです。
コアラは特定のユーカリしか食べられず、他の植物を食べると死んでしまいます。パンダも中国産の竹に含まれる細菌を必要とし、それがないと消化ができません。リスザルやナマケモノも、特定の地域の植物でなければ生きていけないのです。
つまり、「生物は自分の生まれた土地の食物に最適化されている」ということです。

 

3. ハーフの子どもに現れる「免疫の境界線」

よしりんのクリニックには、外国人とのハーフの子どもが多く訪れます。
興味深いのは、父親が外国人でも、「お母さんが日本人だと、その子は日本人の免疫を持つ」ということです。
たとえば、ユダヤ人の父を持つ女の子が、トマトやオリーブオイルにアレルギーを起こす例がありました。
イタリア人の父と日本人の母の子が、小麦を食べてアトピーになることもあります。
逆にイタリア本国では、アトピーの子どもはほとんどいません。なぜなら、「小麦は彼らの体に合っているから」です。

つまり、「どんな国の食文化を受け入れるか」ではなく、「どんな体を持って生まれたか」で食べるべきものが決まるのです。
よしりん曰く、「母親が日本人なら和食が一番合う」

 

4. 日本人にはやはり和食が最適

現代の日本人の多くが、パンやパスタ、牛乳やバターなど欧米型の食生活に慣れています。しかし、これらは本来、日本人の体に合った食べ物ではありません。
小麦や乳製品は消化に負担がかかり、腸内環境を乱す原因にもなります。結果として、アトピーや花粉症、自己免疫疾患が増えているのです。

和食の基本は、「ご飯・味噌汁・魚・漬物・煮物」です。
そこに季節の野菜や豆類、海藻を加えることで、栄養バランスが整い、腸内環境も安定します。
また、発酵食品(味噌、ぬか漬け、納豆など)を取り入れることで、腸内細菌が整い、自然免疫も高まります。
これは、長い歴史の中で日本人の体質に合わせて発展してきた“最適な健康食”なのです。

 

5. 「食」は文化であり、免疫そのもの

動画の最後でよしりんは、「民族が違えば、別の生き物と考えなさい」と語ります。
つまり、他の国の食事を真似するのではなく、自分たちの文化と体に合った食事をすることが健康の基本だということです。
現代の日本人が体調を崩しているのは、まさに「自分の遺伝子と環境に合わない食」をしているからです。

和食を食べる」というのは単なる習慣ではなく、「免疫を守る行為」だったのです。

 

まとめ

エスキモーが生のアザラシを食べても病気にならないのは、彼らがその土地で生き抜くための免疫と体質を獲得しているからです。
同じように、日本人には日本の風土と体質に合った和食があります。
流行や便利さに流されず、自分の体に合った食事を選ぶことこそ、健康の第一歩です。

「食」は文化であり、命をつなぐ最も根源的な行為です。
和食を通じて、自分の体と心、そして祖先から受け継いだ免疫を守りましょう。