一番強いのは、戦わずして勝つ。つまり癌にならないのが、一番強いんです。戦わずして勝つっていうのは癌にならない。

吉野敏明

 

引用元:癌と戦うな、癌にならない体をつくれ!最強の先方は闘わずして勝て(孫氏の兵法) がん治療費は40年で何と50倍! 医療の進歩が生んだ「戦いすぎる医療」の落とし穴

 

 

 

 



よしりんは言います。「がんの治療費はこの40年でなんと50倍に膨れ上がっている」。これは、医療の進歩が“戦いすぎる医療”を生んでしまったことが原因です。今回は、「癌(がん)と“戦う”のではなく、“ならない体をつくる”」という視点から、なぜ日本でがんが増え続けているのか、そして医療・治療費・生活習慣の観点から、従来の「がん=戦い」の発想が抱える落とし穴について解説しています。

 

 

 

1. なぜ「戦わずして勝つ」ががん対策において重要か

まず、よしりんが提示するキーメッセージは、「がんと戦う」という常識的な発想が、実は人々を“戦場”に追いやってしまっているということです。実は、「最強の戦法は戦わずして勝つ」ことにあります。
この言葉は、孫子の兵法からの引用で、戦う=敵と真正面から対峙するよりも、敵を作らず、無駄な消耗をしないほうが勝ちやすいという思想です。がんにおいて言えば、「がんを発症してから治療で戦う」よりも「そもそもがんにならない体をつくる」ほうが、圧倒的にリスクもコストも少ないのです。
がんの生存率が5年上がったものの、治療費や患者数、死亡者数も右肩上がりであるという構造的な矛盾があります。つまり、戦ってはいるが“勝っていない”というのが実情なのです。

 

2. 日本だけ右肩上がりのがん発症・死亡数の謎

日本と諸外国のがん(全がん・皮膚がん除く)発症・死亡率の推移を比較すると、日本では発症率・死亡率ともに右肩上がりであるのに対し、アメリカでは1990年頃をピークに減少傾向、ヨーロッパの国々でも同様の傾向が見られます。
なぜ日本だけがこのような傾向をたどっているのでしょうか。それは、食生活・生活習慣・医療システム・報道のあり方など多角的な問題があることです。とりわけ、日本の報道や国民意識にギャップがあることが問題です。「アメリカはがんだらけだと思っていたら、実は減っている」といった事実は、ほとんどの日本人が知らないことです。
さらに喫煙率・飲酒量などの従来がんリスクとされる要因について、日本のデータが“逆相関”ともいえる傾向を示しており、これが「既存の常識がそのまま通用しない可能性」を強調しています。飲酒量が1/3になったのにがんが増えているのです。

 

3. 生活習慣とがんリスク:タバコ・酒・小麦粉・油・乳製品

本動画の中で、よしりんは具体的な生活習慣データを次々と挙げています。いくつか代表的なものを整理します。

  • タバコ・酒

喫煙率が下がっているにもかかわらず、肺がん・がん死亡数が増えている。よしりんは「禁煙すれば肺がんが減るというのは逆相関が出ている」と述べています。飲酒量は1人当たり年に約101.9 Lから70 L台にまで減少したにもかかわらず、がん発症数は増加している。これらは、従来「タバコ・酒ががんの主要原因」という定説に対し、「それだけでは説明できない現象」が国内にあるという事実です。

  • 小麦粉・植物油・乳製品

小麦粉の摂取量が増えるとがんも増えているというデータが紹介されます(動画内で「小麦の摂取量が増えるとがんが増えている。相関関係あり」と)。植物性油の摂取が増えるとがんが増える。特に「オリーブ油が一番発がん性がある」。乳製品の摂取量も戦前と比べて数十倍に増えており、乳製品の摂取量が多いと乳がんのリスクが80 %上がるというデータも挙げられています。

このように、よしりんは四毒という “戦い以前の”生活習慣の見直しこそが、がんにならない体をつくる鍵であると位置づけています。

 

4. 医療の進歩が生んだ「戦いすぎる医療」の落とし穴

この章では、よしりんが強く訴える「医療の進歩によるコスト増大」と「治療が戦い化している構造」の問題点を整理します。

 

治療費の激増

よしりんは「がんの治療費は40年でなんと50倍になっている」と繰り返します。例えば、かつてがんの治療総額が数百万円程度だった時代が、いまや数千万円、あるいは1〜2億円を超える例も出ているという事実があります。
また、「5年生存率が10 %から40 %になったが、それでもなお6割の人は亡くなっている」「生存率が上がっても死亡者数が増えている」「医者の数が3倍になったのに、がん死の人数は6倍になった」というデータもあります。
これらは、「治療によって“戦っている”けれど、勝っていない」=“戦争”状態であるという比喩を通じて、がん医療のシステムそのものを問い直そうとするものです。

 

戦場化した治療の構造的問題

よしりんは、がん治療が“戦い”として構築されてしまうと、以下のような構造的な問題を抱えると指摘します。

  • 患者が“敵=がん”と戦うことを前提にしてしまい、がんを持つことが負け・敗北の象徴となる。
  • 治療そのものが長期化・高額化し、患者・社会ともに消耗が激しい。
  • 原因除去や予防ではなく、発症後の“戦い”に重点が置かれてしまい、本来の意味での“勝つ”=がんを無くす体づくりが後景化する。
  • 治療薬や治療技術が海外資本/グローバルな市場構造の中で動いており、国内の税金・保険料が海外へ流出する構図も示唆されています。

このような構造を知ることで、「がんになったらどうするか」ではなく「がんにならないために何をするか」を考える視点に立ち直ることができると、よしりんは言います。

 

まとめ

本動画を通じて、よしりんは次のように総括しています。

  • がんになって“戦う”のではなく、そもそも“ならない体”をつくることこそが最強の戦略。
  • 日本ではがんの発症・死亡数が右肩上がりであり、従来の「タバコをやめる」「酒を控える」だけでは説明できない複雑な構造が働いている。
  • 医療の進歩は確かに治療の可能性を広げたが、それと同時に治療費・社会保障負担・患者・医療体制の“消耗戦”化も招いている。
  • 「四毒を抜く」ことが、がんにならない体をつくる。
  • 「戦わずして勝つ」=争わず、無駄な消耗をせず、強い体・穏やかな心を手に入れることが、がんに対する最善の準備。