皆さんね、眠ったら疲れが取れると思ってるでしょ。もちろん取れるんですけど間違いです。
吉野敏明
引用元:「睡眠の質は『四毒抜き』で決まるのだった… 睡眠の質は『睡眠時間』でも『睡眠の深さ』でもなかった 疲労回復は睡眠で取り戻すのではなく体内に毒をいれないこと」
今回は睡眠がテーマです。「睡眠の質を決めるのは睡眠時間でも深さでもなく、体内に溜まった“毒”である」という視点から、真の疲労回復法を語ります。当然四毒抜きは必須で、これらを取り除くことが健康と安眠への近道だと説きます。睡眠薬やサプリではなく、食と生活習慣を見直すことで「本物の眠り」を取り戻すことができるでしょう。
1.睡眠の質を決めるのは「時間」でも「深さ」でもない
よしりんは、「どれだけ寝ても疲れが取れない」という人が増えている原因を、「体に毒を入れているからだ」と断言します。多くの人は「睡眠=疲労回復」と信じていますが、実際は違うといいます。眠っても体が重い、朝起きてもだるい人は、睡眠時間を増やすよりも、まず体の中の“毒”を減らすことが先決なのです。
睡眠薬や入眠剤で眠るのは、「目を閉じているだけで、脳が休んでいない状態」だとよしりんは説明します。本当の睡眠とは、脳と体の両方がリセットされる状態であり、それを妨げているのが「四毒」だといいます。
2.四毒が睡眠の質を下げる
四毒の中でとりわけ、睡眠の質を下げるものが以下です。
1. 小麦粉
2. 植物油
3. 甘い物
まず、小麦粉については、直接的に睡眠障害を起こすわけではないものの、花粉症や鼻づまりなど呼吸器系の不調を悪化させ、結果的に睡眠を浅くする原因になります。
次に植物油。これはオメガ6系脂肪酸を多く含み、酸化しやすいため体内で「アルデヒド」という神経毒に変わります。これはお酒でいう“二日酔い”の原因物質と同じで、脳や神経を疲弊させ、睡眠障害を引き起こすといいます。
最後に砂糖。糖分の過剰摂取は、体内で「終末糖化産物(AGEs)」を作り、細胞を老化させ、代謝を鈍らせます。これが原因で血流が滞り、体のだるさや眠気、朝の目覚めの悪さにつながります。
四毒以外でも「ストレス」や「情報の摂りすぎ」も睡眠の質を低下させます。スマホやパソコンのブルーライトは、すでにご存じの通り。それに加え、情報過多が神経を興奮状態にし、交感神経が優位なまま夜を迎えてしまうことで、「寝つけない」「眠りが浅い」といった症状を引き起こします。
3.脳の疲れは「睡眠」ではなく「瞑想」で取る
よしりんは、「脳の疲れは睡眠で取るものではない」と言います。むしろ、脳の疲労回復には「瞑想」や「呼吸法」が効果的なのです。瞑想によって脳波がアルファ波状態になると、神経系が整い、深いリラックス状態に導かれます。この状態こそ、脳の本当の休息だというのです。
瞑想を習慣化している人は、短い睡眠でもすっきり目覚め、集中力も持続する傾向があります。
4.朝日を浴びて「体内時計」をリセット
よしりんは、睡眠の質を上げるために「朝日を浴びる」ことの重要性を強調します。朝のオレンジ色の光を浴びることで、体内時計がリセットされ、約17時間後に「メラトニン(睡眠ホルモン)」が分泌されます。つまり、朝どんな光を見たかが、その夜の眠りを決めるのです。
「朝の光が睡眠を作る。夜はその結果でしかない」。寝る前に睡眠薬を飲むのではなく、朝日を見て“眠る準備”を始めることが、本当の意味での睡眠改善につながるのです。
5.よしりん式・安眠のための生活習慣
よしりんが提唱する実践法を以下にまとめました。
- 夜眠れなければ、無理に寝ようとせず「徹夜して朝日を見る」
- 朝起きたら、常温の水を意識して飲む(飲み下す感覚を感じる)
- その後、自然な排泄を促して体を目覚めさせる
- 甘いもの・油を控える
- 夜のスマホ・テレビを避ける
これらを続けることで、副交感神経と交感神経の切り替え(スイッチング)がスムーズになり、「自然に眠くなるリズム」が戻るといいます。
よしりんのクリニックでは、この方法で20年以上にわたり睡眠障害の改善を実現しており、睡眠薬に頼らずに回復する患者が多いとのことです。
6.「眠る」ことは「生き方」そのもの
最後によしりんは、「睡眠とは生き方の結果である」と語ります。昼に何を食べ、どんな情報に触れ、どんな感情で過ごしたかが、夜の眠りにすべて現れる。つまり、睡眠は生活の鏡だというのです。
だからこそ、体に毒を入れない生き方、心を穏やかに保つ習慣、そして自然のリズムに沿った暮らしを心がけることが、最高の睡眠をもたらすのです。
まとめ
この動画でよしりんが最も伝えたいことは、「眠ることより、起きている時間の質を変えること」です。体に入る「四毒」を減らし、朝の光を浴び、心を静めることで、自然と深い眠りが訪れます。
睡眠は“薬で作る”ものではなく、“生き方で育む”もの。あなたの体が本来持つリズムを取り戻すために、四毒抜きは必須だったのです。