最終的に何とか(栄養)になればいいから、それ取ればいいんでしょっていうのは間違いなんです。

吉野敏明

 

引用元:「ファスティング?一日16時間断食?ケトジェニック…? 金儲けにだまされるな、正しい糖代謝とは?」

 

 

 

 

 



近年ブームとなっているファスティング(断食)やケトジェニックダイエット、各種サプリメントなどの「健康ビジネス」が不健康になるといいます。見た目の効果や流行に惑わされず、人間本来の「正しい糖代謝」を理解することの重要性を解説します。

 

 

 

1. ファスティングやケトジェニックの落とし穴

最近話題の「一日16時間断食」や「ケトジェニックダイエット」などは、一見すると健康に良さそうに見えます。しかし、よしりんによれば、こうしたダイエット法の多くはビジネス的要素が強く、「金儲けのための健康法」にすぎない場合が多いといいます。人間の体には複雑な代謝システムが備わっており、単純に「糖を抜けば良い」「脂質を増やせば痩せる」という話ではないのです。

 

2. 人体は“噛む”ことで代謝が始まる

よしりんが特に強調するのが「咀嚼(そしゃく)」の大切さです。ご飯をよく噛むことで唾液中のアミラーゼという酵素が働き、デンプンが麦芽糖に分解されます。このとき、唾液には免疫物質IgAや、発がん物質を無害化するペルオキシダーゼも含まれています。つまり、口の中での“第一段階の代謝”を経てこそ、栄養は体に取り込まれるのです。

ジュースやサプリメントで栄養を摂るだけでは、この過程が省かれてしまいます。結果として、消化不良や腸内環境の悪化、さらにはリーキーガット(腸漏れ症候群)などを引き起こす原因になると警告しています。

 

3. 糖代謝の仕組みとビタミンBの役割

ブドウ糖(C6H12O6)は、体の「燃料(ガソリン)」です。しかし、これを正しくエネルギーに変えるにはビタミンB群が欠かせません。ブドウ糖がピルビン酸へと分解され、さらにアセチルCoAへ変換される過程では、ビタミンBが補酵素として働きます。

酸素が十分あるときは、この代謝経路(TCAサイクル)が順調に回り、電子を発生させて効率的にエネルギー(ATP)を生み出します。ところが酸素が不足すると乳酸が生成され、代謝が停滞し、疲労感や筋肉痛、さらにはがん細胞の発生リスクへとつながるのです。

 

4. がん細胞と“代謝の方向転換”

正常な細胞はブドウ糖1分子から34個の電子を発生させるのに対し、がん細胞は「解糖系」という不完全な代謝しか行えず、わずか2個しか発電できません。
そのため、がん細胞はどんどん増殖してエネルギー不足を補おうとします。こうした“悪循環”を止めるには、食生活の見直しが必要です。
特に、四毒を避けることが、がん予防の第一歩だとよしりんは語ります。これらの食品は、代謝を乳酸方向へ偏らせ、細胞を酸化・発がん体質に変えてしまうといいます。

 

5. “違和感”の重要性

よしりんは「愛のコーナー」で、心の成長について語ります。筋肉が乳酸によって鍛えられるように、心も「違和感」を感じることで成長するといいます。
人と価値観が違う場面で「間違っている」と突き放すのではなく、「なぜそう考えるのか?」と愛をもって理解しようとする姿勢が大切だと強調します。違う考えに出会うたびに、魂が磨かれ、人間として深まっていく――それが「本当の健康」であり「生きる力」だったのです。

 

まとめ

この動画を通して、よしりんは次の3つのメッセージを伝えています。

1. 流行の健康法に惑わされず、体の仕組みを理解すること。
 ファスティングやケトジェニックに飛びつく前に、自分の代謝を知ること。

2. 噛むこと・食べ方こそが健康の基礎。
 どんな高価なサプリメントよりも、丁寧に噛んで食べることが、最も効果的な健康法。

3. 心の健康=愛をもって他者と向き合うこと。
 違和感を恐れず、愛をもって学び、人を理解することが「魂の代謝」を促す。

以上を踏まえると、「金儲けの健康法」に踊らされず、自分の体と心を信じることが、“真の健康”と言えるでしょう。