健康を意識する人が好む食品に、共通して慢性的な“鉛”暴露のリスクが高い。こういったことなんですね。
吉野敏明
引用元:忍び寄る鉛汚染 プロテインパウダー、チョコレート、シナモン粉末、ターメリック粉末… 安心のために知っておきたい 加工食品と鉛汚染の最新事情
健康のために選んでいるはずの食品が、実は「鉛汚染」という見えないリスクをはらんでいます。特に、プロテインパウダー、チョコレート、シナモン粉末、ターメリック粉末など、健康志向の人が日常的に摂取しやすい食品が、鉛をはじめとする重金属に汚染されている可能性があるという衝撃的な内容です。
アメリカではすでにリコールが相次いでおり、食品安全基準を満たさない商品が市場に出回っている現実があります。よしりんは、こうした加工食品の背景にある土壌汚染や生産構造、そして健康被害のメカニズム、実態を明らかにします。
1. プロテインパウダーの落とし穴
若い女性を中心に「肉や魚の代わりにプロテインを摂れば健康的」と考える人が増えています。しかしよしりんによると、粉末状のプロテインは血糖を乱しやすく、結果としてホルモンのバランスを崩してしまうとのことです。さらに問題なのは、植物性プロテインに含まれる「鉛汚染」です。
アメリカの独立試験機関の調査では、市販プロテインパウダーの約47%がカリフォルニア州の鉛基準値を超えていたと報告されています。特に、米や大豆、エンドウ豆などを原料にした植物性プロテインの汚染が深刻です。これは、栽培地の土壌自体に鉛が多く含まれているためで、長期摂取により体内に鉛が蓄積していくリスクがあります。
2. チョコレートの「裏の顔」
健康志向の人が好む高カカオチョコレート。しかし、その原料であるカカオ豆の多くはアフリカや南米などの鉛を多く含む土壌で栽培されています。製造過程でも、発酵・乾燥の段階でさらに金属汚染が進むことがあるのです。
学術レビューによると、ダークチョコレートの多くから鉛やカドミウムが検出されており、子どもが摂取することで神経発達障害や学習障害のリスクが高まるとされています。
さらに、よしりんは「チョコレート産業の児童労働問題」にも触れています。安価な製品の多くは、児童労働や人身売買の犠牲の上に成り立っており、「チョコレートを買うことが、結果的に奴隷労働を支えてしまう」と厳しく指摘しています。
3. シナモン粉末・ターメリック粉末の危険性
シナモンやターメリックは、健康や美容のためにスムージーやカレーなどに使う人が増えています。しかし、アメリカFDA(食品医薬品局)は、これらのスパイスから1〜7ppmの鉛を検出。特に発展途上国産のスパイスは、粉末化の際に「発色を良くするため」鉛化合物が意図的に添加されるケースもあると報告されています。
つまり、毎日のようにスパイスを摂取している人ほど、気づかぬうちに慢性的な鉛中毒に陥っている可能性があるのです。
4. 鉛は「溜まり続ける毒」
鉛の恐ろしさは、「排出されにくい」ことにあります。一度体内に入ると、血中濃度は数週間で下がっても、骨や肝臓、脳に10〜30年単位で残留します。
妊娠中の母体では、骨に蓄積された鉛が胎児に移行し、発達障害や流産リスクを高めることも報告されています。
WHOは「安全な摂取量は存在しない」と明言しており、「少しなら大丈夫」という考えが最も危険です。
5. よしりん曰く「健康のために取らない勇気」
よしりんは動画の最後で、「健康のために何かを“取る”発想をやめよう」と訴えます。サプリやプロテイン、スーパーフードを摂ることよりも、「不要なものを取らない」「自然な食事を大切にする」ことこそが真の健康だと語ります。
たとえば、ビタミンCが不足しているならサプリではなく大根おろしや旬の野菜を食べる。DHAを取りたいならサプリではなくイワシやのりを食べる。和食を中心に、自然のままの食材を食べていれば、必要な栄養は十分に補えるといいます。
まとめ
「健康志向が健康を壊す」という本末転倒な現実があります。
プロテイン、チョコレート、スパイス——どれも一見、体に良さそうに見える食品ですが、その背景には土壌汚染や加工過程での鉛混入といった、見えないリスクが潜んでいます。
健康を守る第一歩は、「自然に還る食習慣」。プロテインやサプリよりも、魚、海藻、味噌汁、玄米といったかつての日本人が食していたものが、最もバランスのとれた栄養源だったのです。