なんで便秘になるんですか?
腸内細菌が嫌気性菌っと言って、酸素を好まない細菌が増えちゃうとなるんです。じゃあなんで酸素を好まない細菌が増えちゃうんですか。腸活してないからですか。違います!
吉野敏明
引用元:あなたの便秘が治らないのは「○○をしていない」からです!四毒抜きだけでは治らない便秘、あと“○○すること”が必要です!
今回のテーマは「便秘」に関してです。結論からいえば、四毒を抜き、わかめや昆布など、海藻で食物繊維を摂ることです。それにプラスして自律神経のバランスを整える。これが腸の健康を取り戻す鍵だったのです。
1. 四毒を抜くことが大前提
よしりんは、まず四毒抜きを前提としています。ただそれだけでは、便秘は完全には治りません。それは、「腸内環境を整えるための栄養」が不足しているからです。四毒を抜いても、腸内細菌が元気に働くための“エサ”である「食物繊維」が足りなければ、腸は正常に動かないのです。
2. 食物繊維のバランスが重要
よしりんは、現代人が「食物繊維=レタスやキャベツ」と勘違いしていることを指摘します。レタスなどに含まれる繊維量はごくわずかで、本当に必要なのは「水溶性食物繊維」と「不溶性食物繊維」をバランスよく摂ることです。
特におすすめなのが「海藻類」です。わかめや昆布、ひじきなどは、水溶性と不溶性の繊維をバランスよく含み、腸内細菌の理想的なエサになります。「味噌汁に少し入れる程度では全く足りません。茶碗一杯分の海藻を毎日食べるくらいが理想です」とよしりんは言います。
また、きのこやごぼう、大根の葉なども有効で、これらを日常的に取り入れることで便秘体質は少しずつ改善すると語ります。
3. 腸内細菌は「生き物」
便秘の根本原因は、「腸内細菌が元気を失っていること」です。
よしりんは「ビフィズス菌や乳酸菌のサプリを飲んでも、エサがなければ増えない」と説明します。
メダカを水槽に入れてもエサを与えなければ死んでしまうのと同じように、腸内細菌にも生きるための栄養が必要です。その栄養が、まさに“繊維”なのです。
また、腸内環境を悪化させる最大の要因は「植物油」です。植物油が腸の粘膜を詰まらせ、水分吸収を妨げてしまうため、便が硬くなると指摘します。特に、コンビニ弁当やファストフードを常食している人は要注意です。
4. 自律神経の乱れが腸の動きを止める
便秘のもうひとつの大きな原因として、よしりんは「自律神経の乱れ」を挙げています。
腸の働きは、昼間に活発な「交感神経」と、夜に働く「副交感神経」の切り替えによって支えられています。
しかし、夜更かしや不規則な生活をしていると、この切り替えがうまくいかず、腸が動かなくなってしまうのです。
よしりん曰く、「寝ている間に腸はうんちを作っています。昼に作っているわけではありません」。つまり、夜しっかり眠れない生活をしている人は、どんなに食物繊維を摂っても便が作られないのです。
また、朝日を浴びることの重要性にも触れています。朝のオレンジ色の光を目で感じることで、脳の視床下部が「朝だ」と認識し、体全体のリズムが整うのです。この自然のサイクルが崩れると、自律神経も乱れ、便秘だけでなく不眠やイライラにもつながります。
5. 腸を動かす“もう一つの鍵”
よしりんは、「腸を動かすには、リズムが必要だ」と語ります。
昼と夜の区別をつけ、食事・睡眠・起床の時間を一定に保つことで、自律神経の切り替えがスムーズになります。
そして、夜の腸の働きを促すためには、寝る直前のスマホやテレビを控え、静かな環境で体を休めることが大切です。
さらに、食物繊維とともに“発酵食品”を摂ることも勧めています。味噌や納豆、ぬか漬けなどに含まれる善玉菌が腸内で働くことで、便通が自然に整い始めるのです。
まとめ
- 水溶性と不溶性の食物繊維をバランスよく摂ること
- 植物油や加工食品を避けること
- 朝日を浴び、規則正しい生活リズムを保つこと
「腸は、あなたの心と体の鏡です」と、よしりんは語ります。
食と生活を整え、自分の体を大切に扱うことが、便秘脱出への第一歩なのです。