日本人がなんで日本食を食べてるか、皆さん分かりますよね?

ずっと食べてて病気にならないものを我々が何万年もかけて探してたんですよ。これを食べると体に良くないとか、これを食べると体が良くなる。こういう調理の仕方をすると健康になる。こういう調理の仕方をするとお金がかからない、手間暇がない。

逆に言えば手間暇かけてでもこういう食べ方をすると病気にならない。それが民族の食事なんですよ。

だからこういうものを超越して自分にご褒美でケーキあげるとか、チョコレートあげるとかっていうと病気になるんです。

吉野敏明

引用元:「『自分のご褒美にケーキ食べます』は不幸になる 幸せになるのは食べるからじゃない、料理すると、心穏やかで、信仰心が増し、健康で幸せになります!」

 

 

 

 

 

「自分へのご褒美として甘いものを食べる」という習慣が、実は健康や幸福を遠ざけています。心身の健康と幸福は「何を食べるか」よりも、「どう食と向き合うか」にあるといいます。自分で料理をすることで、心を穏やかにし、感謝や信仰心を育て、真の幸福をもたらすのです。

 

 

 

1.「自分へのご褒美」がもたらす落とし穴

多くの人が「頑張ったからケーキを食べよう」「仕事を終えたからチョコを食べよう」と、自分を甘やかす習慣を持っています。しかしよしりんは、それが実は“心身の毒”を溜める行為だと指摘します。努力を称えること自体は悪くありませんが、何も成し遂げていないのに「ご褒美」として甘いものを与えることは、自己評価をゆがめ、脳の報酬系を麻痺させると語ります。

その例として、有森裕子さんの「自分で自分を褒めたい」という発言を紹介。彼女がそれを一生に一度の言葉として使ったように、本当の努力の報酬は日常的な“お菓子”ではなく、深い達成感であると説きます。

 

2.「四毒」を抜くことからはじまる

四毒をやめることで、体調が改善するだけでなく、心が穏やかになり、幸福度が上がるといいます。
最初は食べるものがないと感じるかもしれません。しかし実際に自炊を始めると、食材を選ぶ喜び、料理する楽しみ、そしてそれを人と分かち合う幸せに気づきます。加工食品中心の食生活から離れることの重要性を説いています。

 

3.料理をすることで得られる「三つの幸福」

よしりんは、料理をすることで次の三つの幸福が得られると述べています。

  1. 心の平穏:自分で作った食事を味わう時間は、心を静め、自己肯定感を高めます。
  2. 感謝と信仰心:食材や自然への感謝が生まれ、「生かされている」という実感が深まります。
  3. 健康と豊かさ:体調が良くなり、病気や不調が減ることで、心身ともに豊かに暮らせます。


「食べることで幸せになるのではなく、“作ることで幸せになる”」と語り、料理こそが人を精神的に成熟させる行為なのです。

 

4.冷たい飲み物・加工食品がもたらす害

よしりんは、冷たい飲み物や加工食品が体に及ぼす悪影響についても語ります。例えば、冷えた清涼飲料水を飲むと胃の温度が13度も下がり、腸内環境を破壊してしまうのです。腸内細菌は「体温と餌(食物繊維)」があって初めて生きられるため、冷たい飲み物や精製食品ばかりでは健康を損ねます。

イメージとして「腸は熱帯魚の水槽のようなもの」といい、腸内細菌を正しく育てるために温かい食事と自然な素材を摂ることの大切さを伝えています。

 

5.民族と食文化の違いを理解する

よしりんは、「民族によって健康な食は異なる」とも語ります。白人が小麦を主食としても健康でいられるのは、長年の遺伝的適応があるためであり、日本人が同じように小麦を食べ続けると、アトピーやアレルギー、自己免疫疾患のリスクが高まるといいます。

つまり、「日本人には日本人の身体に合った食事」があり、伝統的な和食こそが健康と幸福を保つ鍵であると強調します。

 

6.「作る行為」が信仰心を育てる

最終的によしりんが伝えたいのは、料理とは単なる作業ではなく、「自分と自然をつなぐ神聖な行為」だということです。自分の手で食を整えることは、自分の体と向き合う時間であり、感謝と祈りを形にする行為なのです。
ケーキやチョコレートのように外から得られる一時的な快楽ではなく、内面から湧き上がる穏やかな幸福を生み出すのが「料理」だと説かれています。

 

まとめ
 

「ご褒美」という名の甘やかしがいかに人を不健康にし、不幸にしているか。そして、幸福の鍵は「食べること」ではなく、「作ること」にあるのです。

料理を通じて得られる喜びは、栄養だけでなく、精神の安定、感謝の心、そして信仰心の芽生えへとつながります。よしりん曰く、

 

食べることは命をいただくこと。料理することは、命に感謝すること

 

私たちが心身ともに健康で幸せに生きるためには、忙しさや便利さに流されず、自分の手で食を整える習慣を取り戻すことが必要と言えるでしょう。