もし1947年に今と同じぐらいのレベルの抗生物質がある。冷蔵庫がある。胃腸炎が0とすると、なんと平均寿命は今の人より長くなってしまうんですよ。
吉野敏明
引用元:四毒が無かった戦前の人の方がどうして寿命が短かったんですか? 四毒食べている現代人が長生きなのを科学的に説明します!
今回の動画は、「戦前の日本人は四毒(砂糖・油・乳製品・肉)をほとんど摂っていなかったのになぜ寿命が短かったのか?」という疑問を科学的な観点から解説しています。テーマの背景には、「現代人は不健康な食生活をしているのに寿命が長い」という一見矛盾した現象があります。平均寿命の算出方法や戦前の生活環境、冷蔵庫・抗生物質の普及などを踏まえ、寿命が伸びた真の理由を説明しています。
1.平均寿命の“マジック”を解く
戦前の日本人の平均寿命は、男性49歳、女性50歳程度とされています。しかし、よしりんは「これは実際の寿命を反映していない」と指摘します。平均寿命とは「その年に生まれた0歳児が何歳まで生きられるか」という統計上の推定値であり、戦争や疫病、新生児死亡率の高さによって大きく下げられていたのです。
つまり、「戦前の人が皆50歳で死んだ」というわけではなく、乳児期の死亡が平均値を押し下げていただけなのです。
2.戦前の死亡原因は感染症と食中毒
戦前の死亡原因の多くは、「結核・肺炎・胃腸炎(食中毒)」でした。冷蔵庫が普及しておらず、食材が傷みやすかったため、腐った食べ物を口にしてしまうことも珍しくありませんでした。また、当時は抗生物質も未発達であり、感染症による死亡率が非常に高かったのです。
戦前はお肉やパンにカビが生えても、切り取って食べるのが普通だったこと。こうした衛生環境の違いこそが、現代との大きなギャップなのです。
3.寿命を延ばした3つの科学的要因
よしりんは、戦後に寿命が飛躍的に延びた理由を「栄養」ではなく「科学技術の進歩」にあると指摘します。特に次の3点が大きな要因でした。
- 抗生物質の発明
ペニシリンやケフラールなどの抗生物質が普及し、結核や肺炎による死亡が激減した。
- 冷蔵庫の普及
食中毒の原因だった腐敗食材の摂取が激減し、「胃腸炎で死亡する人」がほぼいなくなった。
- 衛生・医療制度の整備
医療保険制度や上下水道の整備により、衛生環境が劇的に改善された。
この結果、「戦前よりも寿命が伸びた」のは、食事内容ではなく医療と衛生の発達による延命効果であると言えるのです。
4.四毒を食べる現代人が長生きな理由
現代人は砂糖・油・乳製品・肉など、いわゆる“四毒”を多く摂っています。これらは肥満・糖尿病・がんなどの原因となるにもかかわらず、寿命は延びています。
よしりんは、これを「延命医療の成果」だと強調します。
がんや心疾患は確かに増えましたが、抗がん剤や手術技術によって生存率が上昇したため、「死なずに生きている」人が増えただけなのです。つまり、“健康寿命”は必ずしも延びていないということです。
5.医療費と社会の歪み
よしりんは「延命医療が寿命を伸ばしていることで、社会保障費を圧迫している」と問題提起します。
社会保障費についてよしりんは、「25歳の時、1,200円だったのに、それが今では12万円払っている」と語り、医療費増大の背景に“慢性病の増加”があることを指摘します。
四毒や五悪の増加が、免疫疾患やがんの原因となり、医療費の高騰を招いているというのです。
6.「本当に長生きしたいのか?」という問い
動画の最後でよしりんは、「現代人は寿命が延びたことを誇りにしているが、それは健康ではなく“延命”にすぎない」と語ります。
もし戦前の人々が現代の医療技術と衛生環境を持っていたなら、四毒を摂らなくても現代人より長生きした可能性が高いというのです。
つまり、「食の乱れ」を医療が支えているのが現代社会の実態であり、私たちは“科学の力で延命しているだけ”という厳しい現実を突きつけています。
まとめ
皆さんの体にはちゃんと魂が残ってるんですよ。
ご先祖様の命をずっと受け継いで僕たちは腸の中にその細菌とかウイルスの仲間がずっといるんです。
吉野敏明
これは、“よしりん愛のコーナー”の名言です。「魂」とは、腸内細菌のことを指します。人間は母親の産道を通る際に、母由来の乳酸菌や大腸菌を受け継ぎ、それが腸内細菌の基礎となります。つまり自分の腸内細菌は母、祖母、ひい祖母と続く先祖の細菌であり、祖先の命を今も体内に生かしているのです。つまるところ、人間の体に宿る「腸内細菌」を通じて、ご先祖さまから命のバトンを繋いでいるのが私たちだったのです。