東洋医学はお医者さんに決めてもらわないの、自分で決めるの。自分で決めるって自分で 勝手に決めるんじゃないですよ。血糖値のコントロールを自分でやるように思考錯誤するわけです。

吉野敏明

引用元:「糖新生で体重減少に悩んでいるのに、糖尿病です。頻回食したら血糖値上がってしまいませんか? 試行錯誤しながら自分にあった食事を探すのが『東洋医学』 答えは医者じゃなくて患者さんが『作ります』」

 

 


今回のテーマは「糖新生」と「糖尿病」、そしてそれに対する東洋医学的アプローチです。よしりんは、現代医療(西洋医学)の限界を指摘しながら、「患者自身が自分に合った食事や生活スタイルを見つけていくことこそが真の治療である」と説きます。動画では、糖新生が起こるメカニズム、血糖値スパイクの問題、グルテンや乳製品が健康に及ぼす影響、さらに血糖コントロールのための具体的な方法として「リブレ」という持続血糖測定器の活用法までが紹介されています。

 

 


1.西洋医学と東洋医学の違い  


よしりんはまず、「西洋医学は医者が答えを出すもの、東洋医学は患者自身が答えを作るもの」と説明します。西洋医学では診断を医師が行い、患者は「教えてください」と従う立場にあります。しかし、多くの医師が「年のせい」「ストレス」「遺伝」「気のせい」といった曖昧な説明で済ませることが多いと批判します。  
一方、東洋医学では「病は自らが作るもの」であり、「治す力も自分の中にある」と考えます。医師は助言者であり、最終的な判断と選択は患者自身が行うべきだと説きます。
 

2.糖新生とは何か 

 
糖新生とは、体がエネルギー不足の状態になったとき、筋肉や脂肪を分解してブドウ糖を作り出す代謝のことです。本来は緊急時の代謝経路ですが、現代人は血糖値スパイク(急上昇と急降下)を繰り返す食生活のため、常に糖新生が起こってしまう人が増えています。その結果、体が自分の筋肉を分解してしまい、痩せていくのに糖尿病にもなるという矛盾した状態に陥るのです。  
野生動物には糖尿病がないように、人工的な糖の摂取や食の乱れが根本原因だと警告します。
 

3.血糖コントロールの具体策  


血糖値を安定させるためには、「白米を少しずつ食べる」ことが重要だとよしりんは言います。玄米や雑穀は体質によって合わない人も多く、無理に置き換えると逆効果になる場合もあります。  
ここで登場するのが「リブレ」という持続血糖測定器です。二の腕に貼るだけで24時間血糖値の変化を記録できるため、自分の食事が血糖にどのような影響を与えているかをリアルタイムで確認できます。これにより、「どんな食べ方をすれば自分の血糖が安定するか」を自分で試行錯誤できるようになります。  
よしりんは、「医師に任せるだけではなく、自分の体の反応をデータで理解すること」が最も重要だと強調します。
 

4.医療への依存からの脱却

  
動画の後半では、日本の医療構造に対する懸念を展開します。医師の数が増えても病気が減らないのは、「症状を薬で消しているだけで、根本治療になっていないから」だと語ります。よしりんは「患者が自分の力で病を克服すること」が医療の本来の姿だと説き、その姿勢こそが家族や社会を健康に導く道だとしています。  
つまり東洋医学とは、「自分の魂と体の成長を通じて、病をきっかけに人間として成熟していくプロセス」なのです。
 

まとめ

  
この動画の核心は、「自分の健康の責任を自分で引き受ける」ということです。  
糖新生による体重減少や糖尿病という複雑な症状であっても、単に医師の指示に従うだけでは根本解決にはなりません。血糖値の動きを可視化し、自分の体質に合う食事法を探る。その積み重ねこそが、真の健康回復への道だとよしりんは言います。
東洋医学は「試行錯誤の医学」であり、「自分を観察する学問」です。医者が「教える」時代から、患者が「学ぶ」時代へ。体の声を聞きながら、自らが治療の主役となる——それがよしりんの伝えたい東洋医学の本質なのです。